【No more 散財】散々失敗した人が伝授する音楽機材の揃え方

皆さん機材は好きですか?

私、アラマキは機材 だ い す き で す!(爆)

はい、そんなアラマキですが、真面目な話すると相当機材ではやらかしをしてます。(他人に言えないぐらいの金額を注ぎ込んだ上に全部パーにしてたりします)

そんな私、アラマキが失敗しない機材の揃え方を伝授します。

機材を導入する動機について

機材導入する場合、動機になるのは以下の理由からなのがほとんどだと思います。

  • それがないと〇〇できない系

  • 利便性向上のため(時短)

  • 機材が故障した

  • 憧れ

  • 興味がある

  • ストレス解消

この中で最も導入する価値が高いのは言わずもがな下記の3つです。
この時点で、精神論ではない実際のメリットが明確にあるのがポイントです。

  • それがないと〇〇できない系

  • 利便性向上のため(時短)

  • 機材が故障した

それ以外の3つは、「飽きる」というリスクがついてまわります。
何故かというと、3つともモチベーション(精神面)を理由としているからです。

精神はかんたんに影響を受けてしまいますし、導入した当初はモチベを維持できても、時間が経てばその機材の特別感は薄れ、モチベも落ちて、また新しいモチベ機材を買うことになるのです。
経験上、精神面(モチベーション)のメリットを期待して機材を導入することはメリットよりもデメリットの方が目立ちます。

精神面のメリットを期待して導入するデメリット一覧

  • 外的要因で左右されやすい

  • 体調によって変化する

  • 創作の行き詰まり自体を解消する実質的な効果はない

何がいいたいかというと、モチベーションアップについては、機材導入よりも、環境や健康面、知識の探究の方がよほど影響力が大きいということです。

逆を言えば、機材を買えば〇〇が上達する!!なんてことは起きません。
新しいギターを買っても、知らないコードやスケールが弾けるようになることはないのです。(なんなら、習熟していない要素が生まれて出来の方はむしろ落ちる可能性だってあります。)

むしろ消費よってモチベーションを上げるなら、旅行、映画鑑賞、ライブ、新しい人間関係づくりなど、そっちのが効果絶大です。
あと、とりあえず作業してみるっていうのもアリです。
仕組み上、人間は身体が先で頭(メンタル)があとについていくので、とりあえず、身体を動かすは理にかなっているのです。

音楽機材導入の順序

機材を買う順序についてのお話です。
この記事を御覧頂いている方々は既に音楽制作を始めている人がほとんどかと思われますが、具体的な機材名や種類を挙げての説明というよりも、もっと簡単なロジックがあるので、それを説明したいと思います。

それはズバリ、「使用頻度が高いものを優先する(そして妥協しない)」です。

例にあげるなら音楽制作に限らず、クリエイターが必要なものとして、最適なデスクと椅子が、おそらく一番能率が上がるものだったりします。
「身体が痛くて作業できたものじゃない。」「すぐに腰が痛くなってしまう。」そんな状態なら、正直、新しいギターとか買ってる場合じゃありません。
使用頻度が高いものはそれだけ、それ抜きでは作業ができないということなのです。
さらに、そこに妥協しない代物を用意できるなら、飛躍的に制作の向上が期待できるはずです。

卒業式にしか使わないのに高いスーツを買ったり、高いブランド品を買っても外に持ち出すこともない奴らとかww

ちなみに、アラマキの妥協していない(買い替えようって気がそもそも起きない)機材は、メルカリで購入した中古のマイクプリアンプ/DIです。
音割れ全然しないし、本当にリッチで太い音色をクリアに出力してくれます。

Portico 5017 Mobile DI/Pre/Comp with Variphase

https://hookup.co.jp/products/rupert-neve-designs/portico-5017-mobile-di-pre-comp-with-variphase

次点でいえば、最近導入したRME Babyface FSが、DTM関連では本当に信頼できて、音もいいし使いやすいオーディオインターフェイスなので、買い替えとかは考えていません。

視覚化することで冷静になる

こういう風にスプレッドシートなどで欲しい物リストを作って整理してみると一目瞭然なのでおすすめです。
下の画像の場合、音楽制作をしているなら、まずヘッドフォンが最優先に導入すべきです。
オーバードライブとプラグインバンドルを買って耳に当ててもヘッドフォンみたいに音が聞こえることはありません。(当たり前)

欲しい物リスト

アップグレードについて

さて、アナタは一通り道具が揃った状態でしばらく活動してきました、そこで、さらなる発展のために制作環境のアップグレードを考えています。
この場合どうしたら良いか?
音楽制作に携わる人ならば、まとまったお金が手に入ったらおそらく考えることかと思います。

お答えしましょう。「アップグレードは沼です。」

理由についてご説明しますと、必要に駆られて機材を導入する場合には0→1にするような工程なので、理由も明確ですし、明らかに変化があるわけです。
ただし、アップグレードというのは、1→1+Nにするようなことかと思いますが、実際のところその通りにならないことが結構な確率で起きます。

例えば・・・
歌い手のAさんは、バイト代で3万円手に入りました。
最近歌い手仲間から「コンデンサーマイクが良いらしい」という話を聞いて興味津々です。
早速楽器屋さんで目当てのコンデンサーマイクを購入して、自宅に戻って録音してみました。
すると結果は・・・・周辺の環境音や反響を拾ってしまい、歌声にノイズが入ってしまいミックス師さんから苦情がきてしまいました・・・

大げさに表現しましたが、つまり何がいいたいかというと、アップグレードでは、その機材1つのみではなく、周辺の環境にも影響を受けたり与えたりすることが多々あるということです。

アップグレードでのトラブル回避方法

アップグレードの明確なおすすめ方法というのは正直ありませんが、リスク回避として意識すべき項目については明確だったりするので、それを伝授いたします。

真価を発揮するのに修練が必要なものを複数同時に導入しない。

実はみんなが大好きなプラグインバンドルなんかもコレに該当します。

季節のセールなので、お祭りに参加する気持ちで購入してしまう気持ちはわかりますが、一旦立ち止まって冷静に考えて見ましょう。

プロのスタジオを想像してみてください。
大型コンソール1台に、EQ、ゲートエキスパンダー、コンプ、バスコンプがあり、その上で、アウトボードプロセッサーが多くても20〜30台導入されていると思います。

そして、DTMが無い時代からこのフォーマットはそこまで変わっていないはずです。
そして、数々のヒット曲もこのようなスタジオで制作されていて、我々も耳にしているのが事実です。

もちろん携わっている人たちは、熟練したエンジニアやプロデューサーが付いていて、すべての操作を把握しているのが前提です。

一方、プラグインバンドルのWAVES Platinumを見てみましょう。

・特徴
必須のプラグインを揃えた、業界標準のWavesバンドル。
54以上のプラグインを収録。
プロダクション、ミキシング、マスタリングまで対応。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/201845/

このバンドルには54以上のプラグインがあります。
オマケに、コイツはプラグインなのでルーティングに制限がありませんので、組み合わせが無限大にあるような状況です。

すべてを一つ一つの特性、特徴を把握して使いこなせるようになるのにどのぐらい時間を費やす必要があるのでしょうか?

大体の人は、とりあえず挿してみて、つまみグリグリして良くわかんないけど”いい感じ”になればいいや〜、プリセット最高!!みたいな感じで使ってると思います。(アラマキもそう)

しかし、それではいつまで経っても使いこなせるようになることはないのです・・・

「でも多く持ってる方がいざってときに安心する!!」って声もあるかと思います。
機材は使ってなんぼ「お守り」にはならないんですよ。

なので、経済的な利点からバンドルを購入するのは構わないのですが、使うプラグインを徐々に制作に加えていくのをおすすめします。

正直、全て触る前にバージョンアップを買わされて、メーカーのいい客になってるのがほとんどかと思います。

機材は本来使いこなせるようになれば、次々追加で購入する必要なんてほとんどありません。
プロのエンジニアが1176LNを使いこなせるようになったら、今度はアップグレードしてNeve33609を変わりにして、1176LNを使わなくなるなんてことはないのです。

ただ、多くの機材に対して自分は習熟していると自負できるほどになっている場合は、好きなもの買ってくれ!!どんどん導入しろ!!と言います。
自分の力量を知っていて、自分のアートに必要であれば、失敗することもないし、目的のまま買いまくりましょう!!

ちなみに私の師匠にあたる方を長年みてますが、彼はよほど経済的な利点が無い限り、バンドルでプラグインを購入したのを見たことがありません。
必要とされる音楽ジャンルでないというのはあるかもしれませんが、みんな大好きなKompleteすら購入していないのです。

Less is more!!機材は厳選しろ

大は小を兼ねるという言葉がありますが、それはモノがない時代の産物です。
我々が生きている現代ではモノは溢れかえっていて、むしろ、選ぶことにほとんどのエネルギーが使われているのが現状です。

制作に使用する機材なんかも、DTMの登場によって無限にエフェクトが選べて使える状態になっています。

当然、いろいろ試せる反面、選択肢の多さが制作に向けるエネルギーを削いでいる状況は起きています。

選択肢を最小限に押さえて、創造的なことに時間を使おう!

結論から言うと、触ったこともないプラグインをアンインストールして、使わない機材はさっさと手放そうということです。

散らかりがちな部屋をキレイにする方法はモノを減らすこと。
それと同じで、そもそも選択肢を絞ることで制作環境やフローもキレイになります。

工程がシンプルになればなるほど創造的な作業に時間を割くことができますし、モチベーションが下がる原因を取り除くこともできるのです。

生活を維持して創作もやるていう状況で時間が限られているのに、触ったこともないものをいきなり本番でつかわなきゃならないなんて状況は地獄じゃないですか・・・?

自分のフロー(工程)を見つけることで、不要なモノが浮き上がる

制作を繰り返しているうちに自分の制作フローが出来上がる(気づく)と思います。
そのフローに導入できなかったもの、そもそも触りもしなかった機材などは、おそらく今後も制作で必要になることはないはずです。

私の母はモノが無い時代の人間だったので、「今後使うときがくるかもしれないから・・・」とか言いながらいろいろモノを溜め込んでしまいます。
しまいには、どこに何を仕舞ってて、何を自分がもっているのかも把握できていません。

現在、私は1年使わなかったものは一生使うことはない という基準で考えていて、1年使わなかったものは処分の対象としています。
そして、同じタイプのモノは買わないようにすることで、無駄なお金と時間を費やすことを防いでいます。

セールとかに踊らされないで、まとまった貯金ができたら、良いチャンスに巡り合ったときに、バッと出せるお金が用意できますしね!

余談 

クリエイター?コレクター?

アラマキのことをご存知の方は、ここまで記事を読んでいて「でもオマエすげー勢いでギター買ってるじゃん?嘘つきなの?」と思っている方も中にはいるでしょう。

ちがうんです。
アラマキにはギターコレクターという側面があります。。。
シンプルに、ギターが好きすぎて、弄ってるだけで幸せという性質性癖を持ち合わせています。
その代わり、風俗やらキャバクラ、タバコ、お酒には一切お金を使わないです。(ガチ)

自分語りが長くなりましたが、自分がコレクターなのかクリエイターなのか、それとも両方あって、こっちはコッチみたいな感じで切り分けをしておくと機材導入の手助けになるということです。
お金に余裕があって、好きなものがほしいなら、それはどうぞ買っちゃってください。
カラフルなギターエフェクターを並べたいなら、並べればいいんです。
ハッピーコレクターライフ!!!


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