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生成AIよりもっと先にやることがあるような、と思える話

 生成AI絡みでこんな記事が出てました。

 夕飯前のNHKラジオニュースでこの話題が流れてきた時は驚きましたね。こんな時間帯に取り上げる案件になったのか、と。自分が生成AIを用いてるのはイラスト作成で、こちらもアレコレ言われてますけど、今度は音声の方ですか。話には聴いてましたが……どういう形で事を納められるのでしょうね。でも、こういうのは海賊版と同じで、結局いたちごっこになるかと。この世から生成AIが無くなる&無くす、てのは絶対に無いでしょう。
 というか無断作成を許さないのは当然としても、これに乗じて生成AIまで潰し、捨てさせるような真似こそ自分は許しませんよ。そういう人間に技術云々を語って欲しくないですな。いや本気で。

 それはさておき、最近のAI音声は進化してますね。NHKだって一部のTVニュースではAIによる読み上げを採用するほど。声質だって普通に聞いてる分には何の違和感も無く、至って普通。特に抑揚を必要としない文章なら、技術的にはもう人間の代わりが出来てしまうレベルまで来てるんですよ。

 音声合成というとまず「ゆっくりボイス」を連想します。あの声はパラメーター等を調整して生まれた、完全な機械音声だとか。言葉としてきちんと聴き取れるけど、あの独特の抑揚は「やっぱり機械だからこうなるよね」という印象です。
 しかし今やどうでしょう。声優さんの声を元にした「ずんだもん」や「四国めたん」が登場してから、かなりリアルな声に近くなってきました。よーく聴くと、ちゃんと息吐いてるような感じがするんですよね。これ、ソフトを少しいじった時に、イントネーションの調整も可能だと知ったので、もっとリアルさを求めることも出来るはずですよ。無料ソフトでここまでやれますからね、凄いもんです。

 さて先程のニュースへと話を戻しますが、気になるのは自分達の声を「無断でAI生成するな」という点。そこを取り違えてはいけません。

 絵でも声でも、何かしらの媒体をベースにして別の何かしらをこさえる、てのは著作権でいうところの「二次創作」に該当するんですよ。二次創作は法律上かなりグレーなところにいるのですが、それでもファンアートや同人誌が問題視されてないのは、そもそも著作権が親告罪、つまり元々の権利者だけが「これは著作権の侵害だ!」と言えるからです。
 だから今回の案件は、元々の声の主である声優さん達が「こういうのはダメです」と文字通り声明を出したことになります。ただこれが親告罪として成立するかどうか、ですよね。そもそも声優さんてのは「声の権利」てのをどこまで有してるんでしょうか? 初音ミクやずんだもんにも元となった声の人がいたわけですけど、じゃあ権利を持ってるかというと……

 下手に法律を弄ろうものなら、生成AIどころか二次創作までもがグレーどころかアウトになりかねない。個人的には規制よりも、この手の権利関係をもっと明確にさせる方が先だと思いますが、どうなんでしょうね。

 改めて書きますが、権利者を護りたいからと「技術を捨てさせる」ような人間の方がよっぽど嫌です


 というわけで、今日も描きました(本当はもっと前から描いてた)。
 ウチの看板娘・ユキの部屋着バージョン。

 良い感じのが描けましたけど、左手の指が変ですね。右手もよく見るとおかしいし、首元に垂れてる髪にも違和感があります。
 というわけで、それらを修正。なお手元にはペンタブなどありません。全部マウスだけでやってます。

俺「休みの日の朝にそんな顔が見られたら、最高だな」

ユキ「へぇ、良いこと聴いちゃった」

俺「?!」

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