六角精児さんと安齋肇さん、そして空耳アワー。
「NHKラジオに安齋肇さんが出てたよ」
帰宅するなり、母がわざわざ教えてくれた。
安齋さんがゲストに出る、というのは知っていた。通勤途中のラジオでNHKをかけっぱなしにしていたら、たまたま耳にしたのだ。木曜のパーソナリティは六角精児さん。そこに安齋さんが来たとなるとほぼ『タモリ倶楽部』である。実際にお二人は番組内で何度も共演されていた。
あの番組だと、放送回によっては番組のゲストがそのまま「空耳アワー」にも出演していたりする。とりわけ鉄道ネタだと空耳アワーの撮影もそのロケ先でそのままやったりするので、六角さんと安齋さんとの接点は結構あるのだ。
早速「らじる☆らじる」で聴き逃し配信をチェックする。案の定、リスナーさんからは「深夜(番組)みたいです」と反応が。それに対して安齋さん「朝は夜の続きですから」。本業(イラストレーター)だと徹夜仕事もあったでしょうねぇ。
そんな番組をわざわざ教えてくれた母親。言うまでもない、息子が空耳アワー大好き人間だと知っているからである。随分と気が利くというか、何というか。というわけで聴いてみる。番組の10時台からは「安齋肇の名曲遺産」がスタート。もしや、と思っていると……
その後半からいきなり「空耳アワー」が始まったではないか!
安齋さん曰く「『空耳アワー』の元を辿るとラジオ番組でそういうコーナーをやっていて、それをテレビでもやったのがアレ。それをラジオでやるのだから原点に戻った」。
確かにそうだと聴く(同人誌『空耳アワー辞典』でも同様の記述あり)。では、ここではどの名曲が聴けるのか? 期待して待つ。
そして1曲目はこれでした。
『ベン・ベン・マリア/ジプシー・キングス』
「あんたがた ほれ見いやぁ 車ないか…… こりゃまずいよ……」
何と安齋さん曰く「当の本人達も(日本での反応を)知っているらしい」「こういうのがきっかけで(ジプシー・キングスを)聴いてもらえれば」。はい、自分もこれのおかげでベスト盤を借りて聴きましたからね。空耳きっかけで聴いた洋楽も多いですよ。クイーンもそうでした。
ちなみに曲こそ流れませんでしたが、トーク内に出てきた
「バケツリレー、水よこせ」
はこれです。ここの1:20あたりから聴いてみてください。
『ブラッケンド/メタリカ』
番組の11時台からは「まいにちリクエスト♪」のコーナー。安齋さんは冒頭のトークで「ありがとうございました~」となり出番が終了。空耳もこれでおしまいか、とそのまま流れで聴いていたところ、
澤田アナ「……ではここで一曲、音楽です。
小野リサさんで『ミーニャ・カーザ』。」
「電車賃 電気館 電話 手品」(2:10付近~)
空耳ネタじゃねーか! 狙ってるだろ!!
しかしこれは紛れもない空耳の名作、いや名曲だ。日本人アーティストでありながら空耳ネタを持つ小野リサさんを持ってくるあたり、スタッフにも濃ゆい空耳好きな方がいるとみましたよ、自分は。
ちなみに安齋さんのところで『安齋ちこく!/LASTORDERZ』という楽曲が紹介されましたが、安齋さんの遅刻魔っぷりはガチ。これは空耳の撮影でもそうで「代役としてゲストのぜんじろうと一緒に撮影してたら、3つ目のネタを紹介している最中にひょっこり現れてタモリを呆れさせた」てなことも。挙句の果てには
「タモリが一人で進行しようとしているところに現れ、改めて本番かと思いきや、タモリから延々説教されて『今日はネタ無し!』となり本当に何もせずコーナーが終わった」(伝説のネタなし回)
というエピソードがあるほど。
……てことは、今日の放送は遅刻しなかったわけだ。よかった。
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