
歌手・谷村新司さん逝去
ほんの数日前に昭和歌謡を浴びるほど聴いてましたから、この一報には「え?!」と。74歳。まだ若い、と思えるのが何とも。
歌手や音楽家としての功績は言うまでもないですが、それとは別に「谷村さんに関する思い出」として非常に多く聞かれるのが『天才・秀才・バカ』に関する話です。
フレーズだけは知っていたので何だそれ? と思ってましたけど、自分が産まれる前から文化放送でずっとラジオパーソナリティを務めてたのですね。で、その1コーナーが「天才・秀才・バカ」だったと。
なんじゃこりゃ。
弩級の下ネタじゃねーか。
でも確かに、こういうのを深夜ラジオで聴いて育ってたら、間違いなく思い出の一頁に残りますよね。自分だって20年以上前は深夜にラジオへかじりつき、伊集院光の「だめにんげんだもの」やコサキンの「意味ねーCD大作戦」とか聴いてたわけですから。
あとこれを聴いてると、フジテレビの『ボキャブラ天国』シリーズで一時期メイン司会を務めてたのも分かります。歌手・音楽家としてのイメージが強い谷村さんだったので、なぜにこんなバラエティ番組を? と思ってましたが、元を辿れば長らくこんなことをやっていたと。
とはいえ谷村さんが司会してたのは、若手お笑い芸人がネタを披露する形式になってからのこと。それ以前のボキャ天だと一時期は視聴者から「大人の」ネタが投稿されてて、やはりバカな下ネタだらけだったので、その頃に司会だったらどんな反応をされてたのか。かつてのラジオ番組を思い出してゲラゲラ笑ってたのでしょうか……
でもやはり、自分としては歌手、そして音楽家としての谷村新司さんというイメージが断然強いわけです。今から30年位前、自分が10代の頃に一番印象に残ってる谷村さんというと、コレです。
『三都物語』
これが一番懐かしく感じますね。趣が全く違う関西三大都市を上手くキャンペーンした名作CMです。作詞の多夢星人とは阿久悠さんの別名義。実に豪華。
そういえば阿久悠さんは70歳で逝去されてましたね。こういう方々が早く亡くなられてしまうのは何とも惜しいです……
ご冥福をお祈りします。