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『宇宙からのメッセージ』英国版BDを紹介する
つい先日「『宇宙からのメッセージ』海外版BDが届いた!」と、速報のごとく大喜びの記事を書きました。その続きになります。
なおBDはHDリマスター版だそうですが、今回リリースしたEureka Entertainmentは英国の会社で、BDのリージョンが日本と違うため、一般的なBDレコーダーやPCでの再生は不可能。なので画質や音声云々といったレビューは、リージョンフリープレイヤーを買ってからに。ただでさえ欲しいデジタルガジェットが増えているのに、今度はこれか。いつになるやら。
それはさておき、製品そのもののレビューをば。
![](https://assets.st-note.com/img/1728568829-mstFPboAc5X0weOghiLGDBK7.jpg?width=1200)
この構図。やはり背後のロクセイア12世は外せませんね。そしてリアべ号、宇宙帆船、リアべの勇士、ってベバ2号がいませんな。上半分がガバナス、下半分がリアべ側。ロクセイアは格好いいんだけど、もうすこし賑やかでもよかったような。
こう思ってしまうのは、かつて同作のファンサイトを運営した際に頂いた、一枚のイラストのせいかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1728691725-XeEZFYkjl9T5mnGtbdzOw8hr.jpg?width=1200)
ね、いいでしょこれ! 長らくトップ絵にさせていただきました。
ただ作者の方とは音信不通のまま。一時期はPixivにも投稿されててフォローもしていたのですが、いつの間にかアカウント自体が消滅。今はどこで何をされているのでしょうか。もしこの文章を目にされたらご連絡ください。
また話が逸れた。製品レビューです。
![](https://assets.st-note.com/img/1728568829-fbFyXarcCkK4O7UJ9sdn3gvE.jpg?width=1200)
ディスクの下は海外版ポスター、解説書は劇場パンフにも載っていたガバナス大要塞のイラストですね。それにしても随分と厚い解説書のような。
と、思いきや。
![](https://assets.st-note.com/img/1728568829-pv4YqB7KTZ5N3RCVhrigOmIF.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1728568829-hWUCop1VSysIciZgLnzOvltJ.jpg?width=1200)
これは、と取り出してみたらビックリ。
![](https://assets.st-note.com/img/1728568829-qKCOPwDMp2rnVSNub6Q8dXxH.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1728568829-BS1ImjeGYKs8XEDwtx2rfkgz.jpg?width=1200)
復刻版ポスター!
さらに裏面は、
![](https://assets.st-note.com/img/1728568829-74rWUFaBmdLG5qwSfXbeyR9o.jpg?width=1200)
復刻海外版ポスター!
これは良い収穫です。もし日本でもBD化された場合、おそらくこんな特典は付かないと思うんですよ。いやそもそも解説書すら無いような。せいぜいチャプター説明のペラ紙一枚とかでしょう。極端なのよね、豪華版とそうでないソフトとの差が。
解説書はChristopher Stewardson氏の書き下ろし。プロフからするとおそらくこの映画ライターさんのようです。他のサイトでも「EurekaやFangoriaでも執筆、現在はキングギドラ(※『三大怪獣 地球最大の決戦』の海外題が書かれてるとこから推察)に関する書籍を2025年に出す予定」とあるので間違いないですね。
翻訳ソフトを使いつつ読み解くと……『宇宙からのメッセージ』はいうまでもなく『SW』の影響を受けた一本だが、そもそも『SW』も様々な作品からインスパイアを受けて作られた作品である。そして『メッセージ』は『SW』に触発されつつも「南総里見八犬伝」をモデルとし、かつ深作監督自身が過去に手掛けたアクション映画の要素も入っている、とした。これはかつてパトリック・マシアスが本作を『深作欣二百科事典』と評した通りだろう、と。監督自身は満足してなかった、という一言を添えつつ。
そのうえで『SW』が様々な続編、スピンオフ等々が作られてシリーズ全体が飽和状態にある中で、オリジナルの一作目(EP4)は独自のポジションにいる。自己完結型のSF映画という点からすれば、EPⅣは後の『スカイウォーカーの夜明け(EP9)』よりも『宇宙からのメッセージ』と合わせて観た方がよほど面白い。長らく否定的な比較がされていようと、本作は深作欣二の演出、矢島信男の特撮、そして出演者たちのパワーのお陰で実に迫力ある映画になっているのだ……
そう、そうなのよ。これは本当に第一作目「だけ」からモロに影響を受けた作品なんです。1977年当時、あれを観て何の刺激も受けない映画人の方がおかしい。あの時代だからこそ、東映が「乗るしかない、このビッグウエーブに!」と本気になったからこそ出来た映画なんですよね。
あと特撮の解説も、きちんと『矢島信男伝』を読んだうえで書いてますね。そこも交換が持てます。
あとは、映像を観てからですね。リージョンフリーでおすすめされるのはSONYのやつ。お値段・約3万円。悩ましい。