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水素で走る電車、実用化はあと6年後?

 鉄道車両も日々進化してます。性能や乗り心地はもちろん、駆動方式にも変化が。パンタグラフで集電する「電車」とディーゼルエンジンを駆動させる「気動車」だけだったのが、エンジン発電→モーター駆動の「電気式気動車」やそこに蓄電池も備えた「ハイブリッド気動車」、電化区間で蓄電し非電化区間で使う「蓄電池式電車」と多々増えました。
 ただ「電気式気動車」は昭和にもあったのですが、当時はエンジンと発電機の性能が低く普及しませんでした。現在は車体の軽量化と性能強化により普及も進んでいます。

 いずれの車両ももCO2削減という点で一役買っているものの、ついに
「最初からCO2を出さない」
車両が登場。水素自動車を実用化したトヨタ自動車と、蓄電池に強い日立製作所との合わせ技で産まれました。タッグとしても実に強力。現時点では鶴見線・南武線の浜川崎支線での試験運転ですが、このような形でお披露目するあたり、かなり開発が進んでる模様。
 現時点での走行可能距離は水素満タンで140km、と「ディーゼル車が走る地方路線を中心に採用する」にはまだ短いか。とはいえ普通の蓄電池式車両だと一回の充電で運用できるのは30km程度なので、こちらより実現性は高そうですね。

 気になる点は、水素をどれだけの時間で充填出来るか。トヨタの水素自動車「MIRAI」は満タンまでたった3分ですが、電車一編成・2両分となるとどれくらいに? 車庫や留置線だけでなく、始発・終着駅で補給可能になれば普及は早いかもしれません。


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