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2021年4~6月期「アレコード」選。

 前に四半期分のアレコードを選んでから3ヶ月経ちました。

 ということで、またやりましょう! この時点で「既に香ばしい」と書いてたが、まだまだあるもんだねぇ。

・「女の生活(くらし)/五月健二」

 伊集院さんは「一発録りで緊張のあまり音を外したのでは?」と語ってて、その可能性もあるけど自分には「これが『地の音階』」に聞こえてしまう。レッスンで補正はしたけど本番で素が出てしまったか? サビに進めば進むほどズレが大きくなっていく歌声は、何回聴いても「頑張れよぉ……頑張ってくれよぉ……」と思わずにいられない。

・「男/神ブラザーズ」

 まずユニット名からしてポイント高し。で、兄弟仁義っぽい曲かと思ったら、何てことはない「女に振られた弟を兄貴が慰めてあげる唄」。至って真面目な演歌だが、台詞の「兄貴ぃ!」には脱力させられる。聴きようによっては「アーッ!」な感じも(←コラ)。

・「ウッセー・ウッセー/星セント・ルイス」

 新発見や大発明にひたすらこだわって一発当てたい(でも全部中途半端で失敗ばかり)男の情熱。それらに茶々を入れられ「うっせえわ」な歌。かの曲を連想するが、そこは昭和のコミックソング。ギャグ漫画に出てきそうなアイデアを「男のロマン」と言い切るんだから可愛いもんですよ。

・「稚内ブルース/小宮あけみ」

 稚内という地名と「最果ての地」「二人の恋の終わり」「これからどうすればいいのか」というキーワードがくればもう最後はこれしかない。正統派のブルースソングで聴ける王道のダジャレ。「それが言いたいだけだろ!」のツッコミはごもっともだが、稚内でなければ意味がない。

・「デンマーク農場/中村雅俊」

 今期一番の推しはこれかな。もはや入植者募集のCMソングと化しており、ミッキー吉野とトランザムによる豪華なメロディーの結果、農場感はほぼゼロ。ただデンマークは昔から農業先進国として知られてたわけで、そこに当時あった北欧諸国への憧れが重なった結果、こうも格好良い曲が産まれた可能性もある。完全に社会科の歌ではありますが……

 こんなところかな。「途中経過を報告すれば/ひげおじさん」「イエス・ノー・イエス/ザ・クラックナッツ」あたりも良かったね。

 さて、明日はどんな歌が聴けるだろう? 楽しみです。


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