【ラジオ】アレコード備忘録・2022/01/19放送分
今週もこのコーナーが……の一言を使えるのはあと何回か、と思うと少し切なくもなりますが、先週の様子を見た限りではいつものように進めつつ、最後まで突っ走る気満々でした。こちらも同様にやっていきたいと思います。
さて今週の曲は?
・「インテリア音頭/安藤由美子」
題名からして香ばしいが、題名に「音頭」のあるアレコードだけでも40曲。昨年も『へそ音頭』『ヘイヘイ音頭』ときて今度はインテリアですか。音頭の可能性は無限大です。
曲は1955年創立の「日本襖表装材料組合連合会」が、65年に「日本内装材連合会」という団体に改名した際記念リリース版との情報。そういえばTwitterの摩訶レコードbotにも時おり似たような雰囲気漂う曲が出てくるよな、と思ったらありました!
「YKK チャック音頭・サッシ音頭/都はるみ」
これで内装レコードもバッチリです。何がバッチリかは分かりませんが。
話を戻すと「♪ふすま 壁紙 インテリア」のトコは気に入ったけど、確かにどこで踊る機会があるんだろう? 振り付けも気になる。たぶん「ふすま」のとこで襖を開けたり「壁紙」で両腕を大きく広げる(施工時に壁紙を押さえるような)仕草が入るのかな、と想像は尽きない。
しかしTwitterで「インテリア音頭」で検索するともうジャケ写がアップされるとは反応が早い。オーケストラの一団をバックに「日本内装材連合会の歌」となかなか勇壮な感じを持たせておいて、B面がコレ。このギャップがまた。歌手の安藤由美子さんはクラウンレコード所属の方で、他にも様々な音頭をリリースされている。確かにこの歌声は音頭向き。
・「プロポーズ作戦/ミミ&ジョー」
「ミミ」さんはプロレスラー転向前にタレントだった頃のミミ萩原、一方の「ジョー」はなんと宍戸錠。しかし宍戸錠は『ゲバゲバ90分』もあるし『谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座』では「アサーッ!!」と叫ぶ鳥(ムジ鳥)を演じるほどコメディとは相性が良い。
プロポーズ作戦というからどうアタックするのかと思いきや、女性の側が妻帯者もいる男性側にガンガン当たっていき、あまりの強さに男性が困り果ててるいるという。1番からして「電話して奥さんの声を聞いたけど、可愛いわね」だし、これって「♪私の思いが強すぎるだけなの」で済む問題か?! 流石にこの時代はこれがOK、ってわけでもなかろうに。「貴方と同じマンションに私のお部屋を借りちゃった」「貴方の家のお手伝いさんになりたい」……もう修羅場だよ。というかプロポーズってこんなだっけ? しかもA面が『別れのワルツ』てのも、男女どちらにとっての別れなのやら。
それでも製作陣は作詞・なかにし礼、作曲・三木たかしと豪華メンバー。なかにしワールドはまだまだ発掘出来ますね! 残された回数も限られてますが、もっと紹介して欲しいくらいです。
・「バカでもいいわ/民悦子」
昨年紹介されたあの『ニャオニャオ甘えて』のB面曲。A・B両面がアレコードなのは『上吉・豊子のハレンチ・アモーレ/おじいちゃんのヘ長調作品5番』もそうですね。他にもありそう。
曲はA面の願望めいた甘えっぷりを明るくした感じの歌だが「♪右を向け ハイハイ 左を向け ハイハイ」はどこかペット風なので、やっぱりニャオニャオしてるんですよね。A面の続きと考えた場合、行き着くところまで行った結果「バカでもいいわ」と思えるようになったのだろうか。
となると最後の「♪何でもハイハイ バカよおバカさん」てのは、既に悟りの境地である。辿り着いた結果がバカ。「恋愛とは二人で愚かになることだ(ヴァレリー)」という言葉もありますが、多分それとは違うでしょう。
……そして来週の告知。なんと甲本ヒロト氏を呼び、ゲストコーナーまでぶち抜いてのアレコード特集! 甲本氏によるアレコード新譜(?)紹介はもちろんのこと、今までオンエアしたものの中から「ロック魂」を感じる曲をセレクトしていただいたとのこと。氏のロック魂を揺さぶるアレコードとはどの歌なのか、これは期待大!
来週が待ち遠しいです! ではまた。
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