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【ラジオ】アレコード備忘録・2022/02/16放送分

 気が付けば2月も半分を過ぎてました。まだまだ寒い日も続き、関東平野部でもまだ雪が降る懸念もありますが、夕暮れ時に空を見ると少なくとも日は伸びたな、と感じるように。冬は冬で良い点(飯とか)もありますが、やっぱり春が待ち遠しく感じる、そんな日に出てきたアレコードは?
 ……それにしても半田健人さん、バレンタインデーとして「サク山チョコ次郎」を1グロス(12ダース=144個)持ってくるとは。1日一袋食べても4ヶ月以上持ちますよ。春どころかもう梅雨ですよ!

・「真赤なブーツ/木の実ナナ」

 当時21歳のナナさんがリリースした20枚目のシングル、ってそんなに? レコードデビューは16歳。毎年4,5枚は出してたのか。
 第一印象はスピード感溢れる格好良い曲。それもそのはず、実際本当にアップテンポな曲でわずか2分4秒。とにかくブーツが出てくる。わんさか出てくる。気が付けば「ブーツ!」のフレーズが頭に残る。よくよく聴けば、当時のグループサウンズにある曲調をアップテンポにした感があるし、差し込まれるトランペットはハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスっぽくもある。そして作曲は筒美京平。流行を取り込むのも早い! この疾走感は癖になる。

・「あなたが好き好き/トリオ・ザ・マンティス」

 またも登場ミノルフォンレコード。
 イントロはジャズ風味。なかなか楽しそうで、男性コーラスがメインで女性の声が合いの手……なのかと思ったら、途中で何の違和感もなくそれが逆に、つまり女性ボーカルで男性コーラスが合いの手になる。かと思うとサビでは元通り。メインとサブが入れ替わる構成は面白いが、どっちが主でどっちが副なんだ? とちょっと混乱してしまう。ジャケ写では男・女・男と並んでて女性が前に出てるけど、曲は結構男の方が出てきてるよなぁ。「あなたが好き好き」だから、一人の女性が男性二人にそれぞれ「好き」「好き」と言ってる感じ? キャバレー感てのもそれだろう、多分。

・「スキーは楽し/ザ・ダウン・ビーツ」

 これもグループサウンズ全盛期の曲。それこそ玉石混交している中で、この曲が紹介されるからには理由がありそう、と思いながら視聴。
 曲は楽しそう。それこそ列車に乗ってウキウキしながらスキーに出かける感じもするが……ちょっと待て、何か「スキーは楽し」と言っておきながら全然楽しそうな話をしてない! 「電車は満員だろうな」「骨折するだろうな」「声をかける女性は不美人だろうな」それでも全部「お構いなしさ」で済ませるのか! 挙句の果てには「帰ったら山の神が怒ってるだろうな」ってお前奥さんいたのかよ! もはや驚きのオチである。
 伊集院さんは4コマ漫画感の例えとして最初に『コボちゃん』を挙げてたが、最終的には『フリテンくん』のノリになってました。植田まさし調のグループサウンズなんて初めて聴いたよ。
 調べたらA面曲は『白銀のシュプール』(MGM映画より)と。スキーを題材にしたドキュメンタリー映画のようで、おそらくはそのテーマ曲のカバーかと思われる。だとしたらギャップありすぎでは……

 今のゴタゴタが過ぎたらアレコード関連のイベントをやりたい、てのは凄く分かるし自分もぜひ見に行きたい。しかしその頃には番組自体が終わってるのか思うと、少々寂しくもありますが……ただ「アレコード」という概念を今春以降も、いやこれからもずっと繋げられるような催しは、ぜひとも開催していただきたいです。

 そんな1リスナーの願いを込めて、また来週。

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