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『かりあげクン』実写ドラマ化へ

 植田まさし作品の実写化は今まであったかな……と思い出してみたが浮かばない。ひょっとしたらあるかも、と調べましたがアニメ化はあっても実写は初のようです。ただ『世界一受けたい授業』で「コボちゃん」が取り上げられた際、名作4コマネタを実写化したことはあるんですね。コボちゃん役は忘れましたが、おじいちゃん役は平泉成さんでした。
 これは例外として、何はともあれ初の連ドラ化です。

 少々イケメンな気もしますが『仮面ライダーウィザード』で戸塚純貴が演じた役柄を見るとコミカルさは出せそうです。あとはほんにゃら産業の課長や社長、営業課の女係長や同僚といったキャスティングですね。脇をどんな人達で固めるかが肝になりそう。
 あと主人公のかりあげカットはコレに準じてるのかと思われます。

 変になるかと思いきや、案外爽やかな仕上がりに。漫画では街の床屋さんでカットもしてますが、時に「上司に頭下げるのが嫌なので、たまにはふんぞり返りたいから」と美容院に行くというネタも。なので本人はきっちり仕上げたいときは美容院、伸びてきたら適時床屋で同じようにしてもらっていると思われます。なので出来なくはない、と。
 ただここまでやってくれるなら、背広はあのチェック柄に準じて欲しかったかな。

 あとはどういった話が描かれるか、ですね。4コマ漫画をドラマにまとめるのは珍しくないですが、元々が昭和に産まれた作品を令和にドラマ化、ですから現代では通じないネタも相当多いハズ。平成でのアニメ版ではほぼ原作準拠でバブル景気真っ只中でのサラリーマン像をしっかり描けたのですが、それから既に30年以上経ってます。世の中随分変わりましたし、仕事についても書類の山がズドーン、なんてのはペーパーレス化が進む昨今では描きづらいですね。逆にそれらが進んでない、とネタにするのはアリかも。
 PCやスマホなんて当たり前の時代。漫画連載当初はパソコン導入と見せかけて「テレビの前に電卓置いてるだけ」とごまかすネタなんてありました。しかし時が流れると今度は会社のサーバーがハッカーに狙われ、特に被害は出なかったものの、逆にハッカー側のPCが「ボクかりあげ」と延々表示されるウィルスに感染するとか……これも時代の流れです。

 いずれにせよこの令和の世の中で、いつでも真顔でブレない、いたずらゴコロに溢れているあのキャラを主人公にしてどんなドラマになるのやら?

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