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【ラジオ】アレコード備忘録・2021/11/10放送分

 今日のプレゼンターは半田健人氏。俳優・歌手そしてアレコードコレクター、加えて特撮ヒーローを演じた方だ。以前のカルトGSネタは非常に良かったので、それこそ「特撮アレコード」にも期待したい。既に「スパイキャッチャーJ3」「サンダーマスク」「ダーク・ロック」とありますので……
 さて、今回はどんな感じでしょう?

・「グングン銀座/知川ユキ」

 「作詞家の方が最後で飽きてきたような感じ」。なるほど一丁目、二丁目、三丁目と上手く刻んでるのに、そこから先は結構雑ですね。特に五丁目からは駆け足。あっさり通過して、そのまま新橋の飲み屋街まで行ってしまいそうである。そういえば植木等の『無責任数え歌』も四つまで数えた後にいきなり八つまで飛ぶなぁ。これは関係ないですが。
 気になって作詞者を調べたら丹古晴己さん。なんと石橋正次(『アイアンキング』の静弦太郎役)の曲を作った方だ! 見事なヒーローつながり。

・「忘れされて/市川好朗」

 音楽に「もだえ系」というジャンルはあるのだろうか? それはさておき、何ですかこの曲のネットリ感は。歌詞、歌い方そして伴奏やコーラスに至るまで、練りに練られたもだえ系。おまけにゴン太くんがホゴホゴ蠢いている(ちなみにブラジルのクイーカという楽器)。忘れされてと言われても無理です。耳にこびりつきます。
 例えるなら、もだえにもだえて練りに練って、凄い模様したマーブルキャンディーが出来上がって、舐めてみたらまあ甘いこと甘いこと……アレコード年間ベストで「もだえ部門」があったら確実に選ばれる曲。

・「女はそれを待っている/佐久間浩二」

 「よくしつけられたオットセイ」。確かにいる、ずっとオットセイが唸ってる! 歌詞や女性コーラスは「もだえ系」に近いが、パンチを効かせるボーカルはなかなか痛快。
 ただ例のホゴホゴ音をずっと聴いたら、ゴン太くんやオットセイでなく「気が済むまで窓をピカピカにしてる」ようにもみえてきた。最後の方なんてもう仕上げにキュコキュコ鳴ってるレベルだよ?

 ……そして最後は「全部テイチクレコード系」だったというオチ。いやぁ、どれも昼間聞くには濃すぎます! 特に二曲目。どこからこんなのを見つけてくるんでしょうねぇ。

 ではまた来週。

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