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【ラジオ】アレコード備忘録 2021/08/25放送分

 今週もやってきましたこのコーナー、サクサクっと紹介していく……には濃すぎるなコレ。

・「ヘイヘイ音頭/相原洋子・芝章子」

 確かに○○音頭と呼ばれる曲には何かしらの合いの手が入るけど「ズンベズンベラ ヘヘイヘイ」でどう踊ればいいのだろう? メロディは普通の音頭だが、途中に不穏な箇所が出てくるのも気になる。
 そして歌詞も、若者目線で恋愛事情や世の中のアレコレをつらつらと綴っているけど、1974年リリースでこんなか……と、既に古さを感じるのはなぜだ。とはいえ「ズンベズンベラ」の合いの手はやたら耳に残る。題名は『ズンベラ音頭』でよかったのではないか。

・「ネエ、君、君/橋幸夫」

 歌声の爽やかさはさすが橋幸夫だが、「君」の呼び方として「ベビーちゃん」はギリギリ分かるとして「かわいいちゃん」って何だろうなぁ。「かわいこちゃん」ではダメなのか? もっとも『恋をするなら』で「AAA II EEO AIO」という妙な韻を踏んだ歌があるので、あまり違和感なく聞けてしまう。俺も昭和に染まってるな。

・「フラ・フープ・ソング/中島そのみ」

 「フラフープ上陸から3ヶ月で乗っかった曲」と紹介されたが、調べてみるとなかなか面白い事実が。実はB面曲で、元々はテレサ・ブルーワーという歌手が前年にリリースした『The Hula Hoop Song』の日本語カバーだったようだ。
 ではA面はどんな曲かというと『月は地球を周ってる』という、フラフープ・ブームの折に製作された1959年公開の日活映画の同名主題歌。つまりブームに乗っかったのは曲そのものではなく映画だったのですね。にしても上陸から三ヶ月でそれを題材に一本作れるとは、当時の映画業界は勢いがあったのね。もっとも尺が46分とTVドラマ並なのは気になるけど。
 なお曲そのものは「『とにかく楽しい』『誰でもすぐ出来る』だけで肝心のフラフープがよく分からない」と評されていたものの、テレサ・ブルーワーの原曲も「老いも若きも、みんなでカラフルなフラフープを回そうよ」という感じでさほど大差ない、というか内容に即して詩を付けたのだろう。

 あえてフォローするなら、これは便乗曲ではなくれっきとしたカバー曲だということ。そこはきちんと紹介してほしかった。

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