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Eテレ『考えるカラス』をたまたま観た。

 こんな科学番組があったとは。放送開始が2013年4月だから、結構歴史のある番組なのですね。全く知りませんでした。今日も早番だったが、帰宅したら母親がEテレを観ていた。なぜに?
「いや、帰ってきてそうそうワイドショーみたいなニュースとか観たくないだろうから、これにしたの」
 息子に対して随分変わった気遣いをするなぁ(と書きつつもありがたい)、別に相撲中継でもよかろうに、と思いつつ観てたらコレが始まった。
 ……なにコレ、面白い! 気付いたら親子揃って考えていた。

 今回の内容はこちら。

 きちんと「考えさせる」ような構成なのが面白い。例えばこの「紙の輪をひねって切ると?」だと、まず普通に繋げて真ん中を切ると二本の輪がそれぞれ出来上がる。ところが半分ひねって同じように切ると、なんとねじれた一本の輪が出来上がる。さらに、半分ひねりを二回、つまり一回転させて切ると、今度はつながった二本の輪が出来上がる。
 実に不思議だが、そこで「紙の端に違う色の線を引く」ことで考えるヒントが与えられる。おや、そういう理屈なのか? となったところで番組はさらに興味深いことをやってみせる。紙の両端と真ん中、つまり三本の線を引き、半分ひねって繋げたら、今度はその線の間にある白い部分を切る。さてどうなるでしょう?
 ……となったところで画面がブラックアウト。つまりコーナー終了

 え、教えてよ!? と驚く母親。自分も同じ気持ちだったが、そこから先を考えさせる番組だったとは。展開としてはモヤモヤするが、しかしこのモヤモヤこそが大切なのだろう。今までにヒントは出ているので、予想や想像はある程度出来る。こうなるんじゃないかなぁ、と思うトコロはあっても正解かどうかは分からない。そこが気になってしょうがないのなら……
 実際にやってみればいい。すると、

(※以下、その時の心中描写です)
 あれ、線と線との間にある白い部分を切っているけれど、あれあれあれ??? さらに不思議が増えたぞ。どうしてだ?
 あ、そうか、だからか! ○○○が○○○○になってるんだ! 確かにそうなるわ! 

 独り合点すんなよと言われそうですが、だったらやってみればいいのです。母親に答えだけを見せたら「え、そうなるの?!」とたいそう驚いてましたが、実際に自分でやってみた際、自分と同じようにあれあれあれ?と不思議を抱いてくれたら嬉しいですね。
 『考えるカラス』に感心する親子。片や43歳、片や72歳……微笑ましい、と言えるのか? そういうことにしておこう。

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