見出し画像

いきなり怪獣映画の話を始めた映画監督さんがいた。

「6歳くらいのときに見たのかな。大好きな映画で、私の中に根付いている作品だよ」。17日に東京タワー周辺まで散歩した際、「東京タワーにモスラのタマゴ(繭)がついているシーンを思い出しちゃって、この歌が頭から離れなくなった」と大笑いした。

 

 記事内に黒澤明や小津安二郎、大島渚といった名前こそ出てますが、一番最初に観た映画は何ですか? と聴かれて映画の巨匠が出てくる方はそうそういないと思うんですよ。大抵の場合アニメか怪獣映画だったりするはず。家族や兄弟、友達と一緒に映画館へ観に行ったとかでね。

 「影響を受けた作品」として巨匠の名前が挙がるのは分かるんですよ。でもそれとは別に「想い出の作品」てのはまた別にある。映画の原体験となる作品は怪獣映画でした、って人は多いはず。もっとも、劇場用新作が全く作られなかった時期に子供時代を送っていた人もやはり多いでしょうから「絶対そうだ」と言い切れないのは少々寂しいなりますが……

 それでも、こういった記者会見の場で「子供の頃に怪獣映画を観たんだ」と語っている映画監督さんの話を聴くと、何か嬉しくなりますね。ゴジラがオスカーを獲った影響もあるのでしょうか。祝福されてる様子を見て、そういえば、ちっちゃい頃は映画館だかテレビで怪獣映画を観てたなぁ、と。少しでも懐かしい気持ちにならなければ、出てこないですよね。

 にしても、東京タワーへやってきた外国人観光客に「モスラを知ってますか?」と尋ねたら、大体何割くらいの人が「知ってる」と答えるのやら。

いいなと思ったら応援しよう!