CIRCUSプロデューサー紹介(上野和久氏)
上乃裏CIRCUSには、コンセプトに合わせた多彩なイベントやコンテンツを共につくってくれるプロデューサーたちがいます。メンバーの想いをご紹介します。
自己紹介と、上乃裏CIRCUSに関わっている理由を教えてください
社名の「cocoma」は、ヒト・コト・モノを繋げて社会をおもしろくする意味を込めて、「コネクト」「コラボレーション」「メイキング」の頭文字から名付けました。事業としては小規模事業者のコンサルティングや、自衛隊員の方々を対象とした婚活パーティーの企画・運営など、人をつなげることに特化しています。
これらの仕事は、かつて河原町という場所で営業していた「アップフィールド」がベースとなっています。2003年、30歳の頃に立ち上げたコミュニティスペースで、そこには魅力ある個性を持った人たちが集まり、おもしろいイベントが次々と生まれていました。
じつは、開店当初はテラスから路面電車を眺められるダイニングレストランでしたが、建物の前に大きなマンションが建設されると裏路地の隠れ家と化してしまいました。オール借金で始めたこともあってお店をたたむのも大変でしたから、こうなったら自分が楽しめることをやろう!と方向転換。
コミュニティツールとして全盛だった「mixi」をフル活用して、合コン好きが集まるコミュニティや政治について語るコミュニティ、ただお酒を飲むコミュニティなど、いろんなコミュニティを作っては毎日のようにイベントを開催していました。
そんなときに出会ったのが、当時はまだ学生だった「上乃裏CIRCUS」代表の荒木くんです。彼をはじめ、いまや熊本のまちづくりで中心人物となっている顔ぶれが「アップフィールド」で繋がり、まちなかをフィールドにした市民大学「マチナカレッジ」などが誕生しました。当時の経験が荒木くんの中で印象深く残り、「上乃裏CIRCUS」誕生に繋がったと聞いて、光栄であるのと同時に、これだけの一等地で大きな会場を使ってやるとは、彼にしか到底できないと思います。
上乃裏CIRCUSから広がる可能性/期待すること、やりたいことは?
「上乃裏CIRCUS」は、営利を目的とした貸しスペースとは目指すゴールが違います。この空間から人が繋がり、おもしろいプロジェクトが生まれて、まちの賑わいへと発展していく。そんな可能性が広がる空間を作りたいとの思いが根底にあります。
そうした志があるからこそ純粋に応援したくなりますし、「上乃裏CIRCUS」に関わることで自分たちの街がおもしろくなると思いますから、熊本の皆さんにはどんどん携わってもらいたいです。
私が今、20代・30代に戻れるとしたら、間違いなく「上乃裏CIRCUS」に入り浸るでしょうね。なぜなら、荒木くんのようにおもしろい人と繋がれたら、自分の人生にとって財産になるから。彼は「クリスマスマーケット熊本」や「みずあかり」のようなまちづくりのイベントに携わる一方、経営者として自分の事業もしっかりとやっています。若い世代にしてみれば、ああいう大人と接点ができると、学べることも多いはず。
私自身は「上乃裏CIRCUS」のゴールド会員となって、いろんなイベントを毎月やりたいと考えています。週末は20代・30代の人たちが集える婚活パーティーや街コン、平日はプレゼンができる勉強会なんかも良いですね。人前に立って自分のことをアウトプットすれば、頭の整理にもなりますし。「上乃裏CIRCUS」には凛とした空気感があるので、「TED」のようなステージを設けるとおもしろいかもしれません。
あとは上乃裏近くの「長崎書店」さんとコラボして、参加者が推薦する1冊に関連した書籍を書店員さんから紹介してもらうイベントもやってみたいです。それに、「上乃裏CIRCUS」には広くてきれいな厨房があるので、映画を鑑賞しながらそこに登場する料理を食べるイベントを「TSUTAYA」さんと一緒にやるのもおもしろいかなと思っています。
上乃裏CIRCUS開業に向けてメッセージ
大学生の頃、僕を含めたイケてない大学生たちが下宿の一室に集まっては「何かおもしろいことないかな」とボヤいていました。そのとき気付いたのが、こうしてじっと待っていても何も起きないということ。そんな環境を打破しようとまちなかでアルバイトを始めたところ、交友関係が変わっておもしろい人たちと出会えるようになりました。そんな出会いをキッカケに郊外の大学へ通う女子大生たちと合コンすることができたのですが、終わったあとに男友達からこれ以上ないくらい感謝されたんです。人を繋ぐことで、こんなにも誰かを幸せにできるんだ。いつかこれを仕事にしたいと思うようになり、今へと繋がっています。
「アップフィールド」もそうだったように、「上乃裏CIRCUS」は人が集まって終わりではありません。個性豊かな人たちが世代を超えて繋がり、おもしろいプロジェクトが生まれていくでしょう。この場所からどんな出会いが生まれ、どんな化学反応が起こっていくか。楽しみにしています。
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