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多魚種に通用するルアーを紹介したいって話① ダーデブル・スキーター2/32oz
「いいルアー」「釣れるルアー」の定義ってなんでしょう? この疑問に対する答えは無数に存在します。たとえばラパラの「カウントダウン」シリーズのように一つで様々なレンジを探れる"高い汎用性があること"だったり、スミスの「ボトムノックスイマー」のように"特定のシチュエーションに対して絶大な効果を発揮すること"だったり。そのルアーを使用する釣り人の考え方や積んできた経験、親しんでいる釣りのジャンルによって、全く違う回答になるハズです。
筆者はタイトルにある通り「様々な魚種が釣れること」を「いいルアー」の条件に挙げたいと思います。何故なら私は旅行が大好きで、知らない土地に出かけて現地の魚を釣り上げることを無上の喜びとしているから! どんな魚をどんなロケーションで狙うことになるか分からない(ある程度下調べはするにしても確実な情報はなかなか得難い)旅先での釣りにおいて、自信を持って投入できるルアーは何物にも代えがたい価値があります。本記事シリーズでは、筆者がこれまで愛用してきたルアーのなかで、特に汎用性が高いと感じた逸品を紹介してゆきます。このテキストが読者諸兄姉が旅行や出張で出かけた先で、未知なる一尾と出会う一助となれましたら望外の喜びです。 それでは記念すべき第1回、スタート〜〜〜!!
エッピンガー/ダーデブル・スキーター 2/32oz
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エッピンガー社の傑作スプーン、ダーデブルシリーズ。その最小サイズがコイツです。ひらひらひらひら……と軽快なウォブリング(左右にお尻を振る動き)を見せるこのルアーは、ニジマスからブラックバスまでなんでも釣れる万能選手なんですよ。アメリカンルアーというとヘドン・オリジナルザラスプークやボーマー・ロングAのような大型のプラグばかり想像してしまいますが、当然ちっちゃくて繊細なルアーもあるのです。
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日本では管理釣り場のトラウト釣りによく使用されるルアーとして、またオールドアングラーの間では開高健氏が使用したスプーンとして有名ですが、このルアーのポテンシャルは無限大! そこらへんの川でハヤを釣るのから河口湖でブラックバスを狙うのにまで使える万能選手です。また、代表カラーのレッドホワイトストライプ&コッパーバック(※塗装面が赤地に白ライン、地色面が銅色)は現代のスプーンにおいてほぼ類例がないカラーですので、スレている魚にも効くかもしれません!?
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唯一にして最大の欠点は、飛距離の短さでしょう。現代のスプーンは飛行姿勢が安定するよう形状に工夫が凝らされているものも多いですが、ダーデブル・スキーターは均一な厚さの金属板を曲げただけ。軽いウェイトのモデルはちょっとの風にも木の葉のように煽られ、なかなか遠くへ飛びません。気配を殺してターゲットに近づき、近距離戦を仕掛けましょう!
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余談ですが、私は長い間このルアーを「ダーデブル」という会社の「スキーター」というルアーだと勘違いしていました。実際には「エッピンガー」という会社の商品に「ダーデブル」というスプーンのシリーズがあって「スキーター」はその中の一モデルなんですね。ダーデブルがこれだけ釣れるスプーンである以上、他のモデルもきっと実力派ですし、試す機会を作らなきゃと考えています……!
◆ルアーデータ◆
全長:22.5mm(フックを除く)
重量:2/32oz(約1.77g)
実勢価格:500円〜800円程度
適合フックサイズ:シングル #10
※適合フックサイズはメーカーの推奨値ではなく、筆者の個人的感覚です。また、本記事中の写真で装着しているフックサイズとも異なる場合があります。