糸魚川ー静岡構造線から見る【日記2022/11/29】
インターン先の出張のため、糸魚川に来た。
結構日本の色々な場所を回ってきたつもりだったが、本州の日本海側はこれが初めてだということに気づく。
糸魚川と言えば、もちろんジオパークだ。日本で初めてジオパーク認定された3エリアのうちのひとつである。事前に、糸魚川ジオパークについて、色々調べてみたが、来てみて実際に話を聞いて見てみるとやっぱり面白い。
そもそも、糸魚川ー静岡構造線くらいしか知らなかったのだが、その地形を中心に様々な部分が見えてくる。
まず、海と山がかなり近い。数十キロで4000mもの高低差が海と山にあるため、狭い範囲で多様な動植物があるらしい。構造線に沿って、静岡つまり南から吹く風が相当強い。今日も、新幹線から降りて風速数メートルもの風に出迎えられたが、地元からしたら当たり前のような風らしい。さらに、この地形が生み出した風が、2016年に起きた糸魚川市大規模火災に繋がった。過去200年を見ても13回の火災にこの地域は襲われている。しかしながら、古来からこの地域は交易の街として日本の東西を繋ぐ場所として栄えてきた。それは、陸からも海からも交易がしやすい場所だったからのようだ。さらに、その交易で重要だったのは、ここで取れるヒスイの存在。綺麗なこの色を装飾品また日常の道具として使うために、日本のみならず朝鮮へもわたっていたらしい。また、カニ漁や石灰発掘業など、特徴的な産業もある。
掘り出せば掘り出すほど、面白い糸魚川。大学などの学校施設がないため、高校を卒業した後の若手が居なく、現在人口の40%が65歳以上らしい。そこで、どう移住者を増やすかが課題となっているようだ。
また明日からの面白くなりそうだ。