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AIは負けず嫌い?(935文字)
AI(Bard)に、こう尋ねてみた。
――死後の世界はないと科学的に断言できますか?
するとAIは、きっぱりと答えた。
いいえ、死後の世界がないと科学的に断言することはできません。死後の世界が存在するという科学的な証拠はありませんが、存在しないという科学的な証拠もありません。死後の世界は、宗教や哲学的な信念の問題であり、科学で証明できるものではないからです。
ふむ、まあ理屈ではあるかな。
とは思ったのだが、余りにきっぱりと断言されちゃったので念のためにもう一度同じ質問を繰り返してみた。
――死後の世界はないと科学的に断言できますか?
すると、なんたることか、AIは今度は次のように、やはりきっぱりと答えたのである。
はい、死後の世界はないと科学的に断言できます。死後の世界が存在するという科学的証拠はなく、臨死体験や幽霊などの現象も科学的に説明がつきます。
臨死体験は、心停止状態などの危機的状況に陥った際に患者が見た夢のような体験です。臨死体験の内容は、患者によって異なりますが、よくあるものとしては、自分の体から離れて自分を見ている感覚、明るい光を見ている感覚、すでに死んでいる愛する人と会った感覚などがあります。
しかし臨死体験は、脳の活動が活発化していることで起こる幻覚や錯覚であると考えられています。臨死体験をした患者の脳を調べたところ、死後の世界とは関係のない部分が活性化していることが確認されています。
また幽霊は、死んだ人の魂が現れた存在であると信じられていますが、科学的に証明されたことはありません。幽霊の存在を示す科学的証拠はなく、幽霊を見たという証言も、人間の錯覚や想像によるものであると考えられています。
このように、死後の世界が存在するという科学的証拠はなく、臨死体験や幽霊などの現象も科学的に説明がつきます。そのため、死後の世界はないと科学的に断言することができます。
Bard1号は「断言できません!」と断言し、Bard2号は「断言できます!」と断言した。
AIったらもう、負けず嫌いなんだからぁ。
と僕は思った。
僕なら、
――死後の世界はないと科学的に断言できますか?
だなんて問われたら、きっぱりとこう応えるのになあ。
「わっかりませーん!」
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