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【あひろ場21】天動説と地動説――ないしは、占いの結果21(11860文字)

世界が私である――

みたいに感じている人と、

私が世界である――

みたいに感じている人がいるらしい。

前者は客観的な人で、

後者は主観的な人だと言えるんじゃないかな。

――星占いについて書く。

星占いってのは、普通は、地球を中心に据えたホロスコープを読む。

実際の太陽系は太陽が中心なわけだけど。

つまり星占いというのはいまだに天動説なわけだ。

地球は、意思を持つ人間のいる星であり、つまりは視点であり、ユング的にいうなら「自我」かもしれない。

太陽は、視点すらもがそれを周回しているところの客観的な中心点であり、ユング的にいうなら「自己」かもしれない。

「自我」への執着を手放し、「自己」実現をはかることが僕らの人生の目的であるなら、伝統的なホロスコープは、十二分に吟味し、意識化され、それを生きてみたのちに放り投げられるべき体系である――といえるように最近になり俄然思えてきた。

星占いが「主観的な心理」であり「客観的な真理」ではないことを悟るためにも、星占いがいかに「当たってしまう」のかを主観的に体感してみることは、無駄なようで無駄でなく、むしろ必須であるように僕には思われる。

星占いになんて興味を持たず、あるがままをただあるがままに生きる姿はたいへんに美しくのびやかであるが、ありさまを「主観的に分析し尽くすこと」は、主観から客観にシフトしてゆく自らを意識化する――という意味でたいへんに望ましい行為であるとも僕には思える。

折しも冥王星が水瓶座入りしたこの冬、僕は、天動説から地動説に向けての意識的変容に、僕が、僕らが、世界が、どうしようもないほどに晒されている――ように強く観じていたりする。



あひろ場では、

1、生年月日
2、出生時刻
3、出生地


のデータから、

ご参加くださった方の内的な配置を物語る活動をさせていただいています。

許可が得られましたので、今回は、Rさんの景色――秀才と、チンピラと、オオオヤブンと、発明家らしからぬ発明家と、芸術家らしからぬ芸術家と、それからヴィーナスの紡ぎ出します物語――を以下に転載させていただきます😃!

Rさん、ご参加ありがとうございました😃!

――

まさかの手書きですみません💦

■度数
太陽:獅子座3度
月:蠍座5度
水星:蟹座18度
金星:双子座22度
火星:乙女座19度
木星:天秤座9度
土星:水瓶座28度
天王星:山羊座19度
海王星:山羊座19度
冥王星:蠍座22度
アセンダント:射手座15度

■解読
天空図をご覧ください。
散り方を見ますと、上半分に星やアスペクト(有意な角度)の多いことが見て取れるかと思われます。
天空図の上半分は社会や「外」を、下半分は家庭や「内」を象すとされていますから、この方、社会で生きることが得意であるかもしれません。
のちに述べますが、太陽と月がスクエア(ニアリー90度の葛藤角)を形成していることに照らしても、この女性は、結婚しても専業主婦にはならず、社会で活躍を続けるタイプのように思われます。
理解のない夫であった場合、この方は、そんな配偶者に幻滅してしまうかもしれません。
――などという細かいことを詳しく見てゆくのはのちに譲るとして、まずは全体の配置を概観してみましょうか。
ズバリこの方は、水星がらみのオポジション(ニアリー180度の対立角)を――、火星および冥王星を頂点とする「2つの『調停』の直角三角形」によりなだめられつつ、同時に、やはり火星および冥王星を頂点とする「『小三角』という名前の2つの二等辺三角形」によりそれを補助されている――というような配置の人物でいらっしゃいます。
――だなんて書かれてもなんのことやら、ですよね。
順に解説いたしましょう。
1、オポジションというアスペクト(有意な角度)について。
2、『調停』という複合アスペクトについて。
3、『小三角』という複合アスペクトについて。
――その1、オポジション。
オポジションとは、星と星とが向かい合って配置されているさまであり、対立し、緊張し合っている角度のことです。
ニアリー180度。
ニアリー(約)というのはどういうことかというと、有意な角度は180度なのですが、ぴったり180度じゃなくても、つまりはいくらかの誤差(オーブ)があっても180度とみなしますよ――ということで、オーブが小さいほど効果は強くなります。
――天空図をご覧ください。水星が天王星と向かい合っていますね。
――
水星:蟹座18度
天王星:山羊座19度
――
オーブ(誤差)は1度ですので、かなりタイトです。強力なオポジション(対立関係)。
――それから水星は海王星とも向かい合っていますね。
――
水星:蟹座18度
海王星:山羊座19度
――
オーブ(誤差)1度でやはりタイトなアスペクトです。
水星は、天王星とも、海王星とも、オーブ1度でオポジション(対立、緊張、自覚)な関係にあるのです。
さて、気づかれましたか。
そうです。天王星と海王星は、どちらも山羊座の19度に位置していますね。重なり合っているのです。
星と星とが重なり合っている関係、つまりニアリー0度の合一角――、これはコンジャンクションと呼ばれるアスペクトです。
互いの象意を高め合う角度となります。
――
天王星:山羊座19度
海王星:山羊座19度
――
天王星と海王星は山羊座の19度で、ほぼオーブ0度にてコンジャンクション(ニアリー0度の合一角)を形成しているわけです。
天王星は「突然の変化」や「革新」や「発明」などを暗示する星で、海王星は「ロマン」や「夢幻」や「芸術」などを暗示する星です。
この2者が高め合いますので、この方は、例えば、ラディカルな芸術家さんであるかもしれません。前衛絵画に興味があったりしませんか?
あるいは、ロマンティックな発明家さんであるかもしれません。ユニークで、型にはまらないタイプでありましょう。
しかし、2者が位置しているのは「古風」や「倹約」や「上昇志向」を象す山羊座のサインでありますれば、この方、革新的で芸術肌なれど、一方でそれらの才能は、堅実な地面によりしっかりと支えられてもいる――と読めそうです。
仕事で、前例のないほどの成果を独自なメソッドにて達成することのできそうな人――に思われます、のちに述べます他の配置との総合に照らしましても。
――で、はい、そのような「個性的なしっかりさん」であることを象していそうな、この方の「天王星と海王星のコンジャンクション」に対して、そうなのです、「知性」や「コミュニケーション」を象す水星が、ニアリー180度で向かい合っている(オポジションの配置を取っている)のでありましたよね。――これが、この方の屋台骨のように読めなくもありません。
180度というのは「対立」や「緊張」や「自覚」を象す角度です。
凶角に分類されたり(克服されるべきテーマであるとされたり)もしていますが、星次第であるともいえます。
この方のオポジションについて詳しく見てゆきましょう。
まず、水星と天王星とのオポジション(ニアリー180度の対立角)について。
――
水星:蟹座18度
天王星:山羊座19度
――
水星は「知性」を、天王星は「革新」を象す星です。
影響は、遠くを周回している星から、近くを周回している星に向けて及ぼされます(天王星→水星)。
蟹座は「家庭」や「感情」を、山羊座は「古典的な打算」や「上昇意欲」を象すサインです。
なので、こんなふうに読めます。
すなわち、プライベートな知性(親密なコミュニケーション力)に対して、例えば職場におけるこの方の斬新なる閃き等が、対立的な影響を与えている――と。
噛み砕きます。
この方は、頭がよく、本来的には、例えば友人たちとのコミュニケーション能力も高いのですが、同時に、革新的なアイディアにも恵まれ過ぎて、要は個性的な存在であり過ぎて、凝り性で、特に社会的な場面においては、いくらか「変り者」扱いされやすいかもしれません。
個性を活かせる職場でこそ頭角を表せるでしょう。
さてさて、そのような、いくらか斬新過ぎるあたりを上手く調整してゆくことがこの方の課題でありそうなのですが(のちに述べます『ヨッド』という特殊な複合アスペクトを除いて考えますと、この方が克服すべきは単純に、水星がらみのオポジションであると言い切れてしまいそうなのですが)、この「対立」を統合するためのヘルプが、この方には2重3重に用意されているのでありました。
ふぃー。やっと2項目めに移れますよう(1でオポジションについて語らせていただいたのちの2項目めです)!
――その2、『調停』という複合アスペクト。
天空図で直角三角形をさがしてみてください。
「水星-天王星&海王星、というオポジション(ニアリー180度)」を底辺とする直角三角形。
それが『調停』の複合アスペクトです。
2つありますね。
火星を頂点とするものと、冥王星を頂点とするもの。
火星も冥王星も戦闘力のある星です。
ヤクザで喩えるなら、火星はチンピラ、冥王星はオオオヤブンです。
そんなにも侠気のある星たちが、この方のオポジションを『調停』してくださっているわけです。
すなわち、「対立」や「緊張」をなだめ「自覚」に導き、統合(中心点の自己に目覚めること)の手助けをしてくださっているのです。
順に見てみましょう。
まずはチンピラさん方面から。
――
水星:蟹座18度
火星:乙女座19度
天王星:山羊座19度
海王星:山羊座19度
――
水星と「天王星&海王星のコンジャンクション(合一)」の、オーブ1度のオポジション(対立)を、火星がタイトに『調停』してくれています。
分割します。
――
水星:蟹座18度
火星:乙女座19度
――
火星は、オーブ1度で、水星に対して、ニアリー60度の角度を形成しています。
ニアリー60度とは「調和」を象す吉角で、セクスタイルと呼ばれるアスペクトです。
「繊細」を象す乙女座のサインに位置するチンピラさん(火星)が、「親密」を象す蟹座のサインに位置する秀才くん(水星)を、調和的な眼差しで見つめています。
チンピラが、繊細に、優しげに、秀才を見守っているイメージです(なんかかわいいチンピラさんですね)。
では、もう1辺も見てみましょう。
――
火星:乙女座19度
天王星&海王星:山羊座19度
――
天王星&海王星から、チンピラさん、オーブほぼなしの120度で見つめられています(影響は、遠い星から近い星に向けて及ぼされますので)。
120度というのも、60度のセクスタイル同様「調和」を象す吉角です。トラインと呼ばれるアスペクト――。
天王星は「革新」や「変化」を象す星で、海王星は「ロマン」や「芸術性」を象す星でしたね。
「古風」で「上昇意欲」に満ちた「堅実」なる山羊座に位置する、発明家さんと芸術家さんが、「繊細」なる乙女座に位置するチンピラさんを調和的に見守っているありさまとなります。
しっかりものの発明家と、しっかりものの芸術家が、繊細なるチンピラを応援している――そんな図式!
発明家らしくない発明家と、芸術家らしからぬ芸術家が、チンピラっぽくないチンピラに力を貸しているわけで、この方の、個性的なんだけど真面目なありさまが、この角度にも如実に象れていると見て取れます。
そういうわけで、火星は、この方の水星がらみのオポジション(対立)を、セクスタイル(60度)とトライン(120度)に調和的に切り分けることで『調停』してくださっているのでありました。
古い映画に喩えちゃいますと『セーラー服と機関銃』みたいな。あ、ご存じないですか? 失礼いたしました。
――もう1つの『調停』についても見てみましょう。
冥王星を頂点とする直角三角形のほうです。
――
水星:蟹座18度
天王星:山羊座19度
海王星:山羊座19度
冥王星:蠍座22度
――
水星と「天王星&海王星のコンジャンクション」を冥王星が、セクスタイル(ニアリー60度)とトライン(ニアリー120度)に切り分けてくださっています。
分割します。
――
水星:蟹座18度
冥王星:蠍座22度
――
こちらはオーブ(誤差)4度です。
緩めのトライン(ニアリー120度)ではありますが、「激烈」なる蠍座のサインに位置する「激烈」なる冥王星が、「親密」な蟹座のサインに位置する「賢げな」水星を、調和的に睨みつけているありさまです。
「調和的に睨みつける」って矛盾めいた加減が、実に、この方の全体性と符合しているなと観じられました。
もう一辺も見てみましょう。
――
天王星&海王星:山羊座19度
冥王星:蠍座22度
――
オーブは3度。タイトではありませんが、セクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成しています。
「激烈」なる蠍座のサインに位置する「激烈」なる冥王星が、「真面目」な山羊座のサインに位置する発明家(天王星)と芸術家(海王星)を、やはり調和的に睨みつけているわけです。
――また喩えちゃいます。
冥王星は、いちばん遠くの星――すなわちラスボス、ヤクザでいうならオオオヤブンであります。
で、このオヤブンさんってば、のっぴきならない蠍座組の組長さんなのでありますね。怖い、怖い。
そんなおっかない組長さまが、発明家らしからぬマジメな発明家さんと芸術家らしからぬマジメな芸術家さんコンビをジロリと、しかし調和的に一瞥しつつ、他方で、親密なる秀才くんに対しても、「ワシが見守ったるけえのう」みたいな目配せをしてくれちゃっているのです。
発明家も芸術家も秀才も、「対立」とかしている場合じゃありません。
「仲良くせえや!」って言われて、「は、はいっ」ってなあんばいなのでありました。
この方の背骨に相当しそうなオポジション(対立)を、チンピラとオオオヤブンがダブルで『調停』してくださっている――、それがこの方の景色となります。
なんか、頼りになりそうな背景に守られている人生でありますかな?
――が!
それだけではないのです。
さらに、3項目めがあるのでありますよ、この方には。
――その3、『小三角』という複合アスペクトについて。
水星がらみのオポジションを、火星と冥王星が、『調停』という複合アスペクトにて、セクスタイル(ニアリー60度)とトライン(ニアリー120度)に切り分けることでなだめてくれていたわけですが、さらに、さらに――!
火星は、水星-冥王星を底辺に『小三角』という複合アスペクトを、冥王星は、火星-天王星&海王星を底辺にやはり『小三角』という複合アスペクトを形成しているのでありました。
順に見てみます。
――
水星:蟹座18度
火星:乙女座19度
冥王星:蠍座22度
――
頂点となる火星が、水星-冥王星が形成するトライン(ニアリー120度の調和角)を、2つのセクスタイル(ニアリー60度の調和角)に切り分けているかっこうです。
調和を調和的に調和に切り分けているわけで、よい角度でありますね。
水星が位置する蟹座は水属性のサインで、冥王星が位置する蠍座も水属性のサインです。
水と水なので調和的なわけですが、仲良し過ぎて刺激に欠けちゃうのです。
なので乙女座の火星が、間に割って入ってくれているみたいな。
割って入る、なんて表しましたが、乙女座は土属性のサインでありまして、土は水と仲良し(火が風と仲良しなように)でありますから、水同士の仲良しさに、ほんの少しだけ異質な土を混ぜる――という意味の絶妙なる調和を醸してくださっているのでありまして、はい、乙女座の火星は実にウェルカムな存在なのでありました。
こちらの複合アスペクトにおいても活躍してくださっているのですね、チンピラさん!
――では、もう1つの『小三角』も見てみましょう。
――
火星:乙女座19度
天王星&海王星:山羊座19度
冥王星:蠍座22度
――
こちらは、頂点となる冥王星が、火星-天王星&海王星の底辺が形成するトライン(ニアリー120度の調和角)を、2つのセクスタイル(ニアリー60度の調和角)に切り分けているかっこうとなります。
調和を調和的に調和に切り分けていて、やはりよい角度であります。
火星が位置する乙女座は土属性のサインで、天王星&海王星が位置する山羊座もやはり土属性のサインです。
土と土なので調和的なわけですが、仲良し過ぎて刺激に欠けちゃうので、はい、蠍座の冥王星が間に入ってくれているわけです。
蠍座は水属性でしたね。
そうです、水は土と仲良しです。
土同士の仲良しさに水が、いい具合に刺激を与えてくれているのでした。
オオオヤブンさん、こちらの複合アスペクトにおいてもその頂点に、燦然と輝いているのでありました!
――てなわけで、この方、乙女座組のチンピラと蠍座組のオオオヤブンに2重3重に守られながら、水星がらみの対立を統合してゆけるのでありますな。
恵まれた配置であります。
以上、この方の「対立」と、それに対する『調停』と、調停を補完するような『小三角』について見てきました。
――次に行きます。
天空図をまたご覧ください。
チンピラ(火星)さんに対して赤い角度が1つ伸びていますね、ヴィーナス(金星)さんから。
火星は、「男性性」や「攻撃性」や「行動力」等を象す星で、金星は、「女性性」や「美意識」や「お金のつかい方」等を象す星です。
この2つが「葛藤」の角度を形成しています。
――
金星:双子座22度
火星:乙女座19度
――
オーブは3度ほどありますから、そうタイトなわけではありません。
しかしスクエア(ニアリー90度の葛藤角)という少しやっかいな配置となっています。
チンピラとヴィーナスの葛藤コレいかに??
ズバリ、異性からモテるでしょう。
しかし、愛憎劇に発展しかねない激しさゆえにトラブルに巻き込まれがちかもしれません。
不倫や略奪愛みたいなことには注意をしましょう。
お金については、稼いでもそのぶん浪費してしまう傾向にもあるかもしれません。
のちにまた語りますが、「節制」を象す土星が、この方、ノーアスペクト(有意なる角度を形成していない配置)でありますので、土星の意味が、両極端に出やすい傾向にもあります。
土星が「節制」を強める方向で機能した場合はよいのですが、「節制」の逆の意味で機能してしまいますと、金星-火星のスクエアがさらに強調され、なかなかな浪費家になってしまうかもしれません。
家庭生活では争いがちでしょう。愛情ゆえにではあっても、家族に対して攻撃的になり過ぎないように。
火星は、例の、大活躍のチンピラさんでありますが、この方の女性性に対しては、繊細ながらも、ちょいと危険なアプローチを仕掛けてくるのかもしれませんね。
ちょいワルに守られ、ちょいワルに惹かれて――はよいけれど、ちょいワルに傷つくことがないよう、自らの女性性を上手いことコントロールできるとよいかもしれません。
――もう1つ、赤い角度について見てみましょう。
「人生の目的」や「社会的な自分」や「夫」や「意識」を象す太陽が、「家庭」や「感情」や「妻としての自分」や「個人的無意識」を象す月とバッティングしています。
――
太陽:獅子座3度
月:蠍座5度
――
オーブ2度というまあまあのタイトさで、太陽と月がスクエア(ニアリー90度の葛藤角)を形成しています。
獅子座の太陽が、社会的な自己実現に向かって華やかに頑張ろうとしているのだけれども、蠍座の月の気持ちが、イマイチそれについてゆけません的なあんばいになっているかもしれません。
意志と気持ちが折り合わないというか――。
そのぶん、この方は、自己実現に向けて普通以上に意欲的に取り組めもしそうです。偉人になれちゃう配置でもあるわけです。
仕事とプライベートでは別人のようかもしれません。男性に見せる顔と女性に見せる顔も違っていたりしますでしょうか?
家庭の幸福よりも仕事における成功を優先させがちかもしれません。気持ちが家庭的でありたいと望んでも、意志はキャリアウーマンを目指すのではないでしょうか?
――さてさて以上で、天空図の赤い線と青い線を、すべて確認できたように思われます。
緑色の線については最後に回すことにして、先に、ポツンと孤立している(他の星との間に有意な角度を形成していない)ノーアスペクトの2つについて見てゆきましょう。
「幸福」や「富」や「拡大」を象す吉(?)星、木星と――、「試練」や「節制」や「年長者」を象す凶(?)星、土星がノーアスペクトです。
順に見ます。
まずは木星。
――
木星:天秤座9度
――
「平等」なる「優美さ」を象す天秤座のサインにおいて木星が孤立しています。
楽天的な人でしょう。
他者にも、自分にも、どちらかというと甘いでしょうか。寛容ともいえます。
前向きな人なので、周りを明るく照らすことでしょう。
――次に土星。
――
土星:水瓶座28度
――
「自立」や「友愛」や「個性」を象す水瓶座のサインにおいて土星が孤立しています。
先にも述べましたように、土星のノーアスペクトは極端な象れ方をします。
決まりや常識に縛られず自由に生きてゆくか、逆に、ぎちぎちに制限されて節制的に生きてゆくか――。
この方の場合、サインが水瓶座でありますから、おそらくは前者――、縛られず、自由に、自立的に生きてゆく傾向が強まるのではないでしょうか――?
以上が、ノーアスペクトについてとなります。
――さて、さてさて。
残りは緑色の線となりますね。
150度(要調整)と150度(要調整)が60度(調和)に対して、金星を頂点に、二等辺三角形を形作っています。
これは『ヨッド』(またの名を、神の指)と呼ばれる複合アスペクトです。
宿命的なアスペクトといわれています。
回避しようとしても回避できず、なんとかそれを克服しないと先に進めないような――いくらかやっかいな配置とされています。
修行させられちゃうみたいな、訓練されちゃうみたいな、しつけられちゃうみたいな――、そんなことになっちゃいそうな――。
しかし、この珍しいアスペクトは、オーブを厳しく見ることになっています。
2度まで、またはせいぜい3度まで。
度数をご覧ください。
――
金星:双子座22度
天王星&海王星:山羊座19度
冥王星:蠍座22度
――
金星-冥王星の150度はオーブなしで実にタイトです。
このクインカンクス(150度のアスペクトの名前です)は、この方に、実にはっきりとした影響を及ぼしそうです。
「徹底」や「変容」や「生か死か」を象す冥王星(例の、オオオヤブンさんですね)が、「女性性」や「美意識」や「お金のつかい方」を象す金星(かのヴィーナスさんです)に対して、容赦のない「要調整」を迫っています。
「あかん恋愛とかしたらいかんぜよ(大阪弁と土佐弁がちゃんぽん?)」だとか、「無駄遣いもたいがいにせえよダボ!(言葉遣いワルっ!)」だとか、そんなふうにしつけてくれちゃうんですね、ヴィーナスを、オオオヤブンが。
頼りになるオオオヤブンであります。
――さて、そして、もう1つのクインカンクス(ニアリー150度の要調整角)でありますが、こちらの度数を見てみましょう。
――
金星:双子座22度
天王星&海王星:山羊座19度
冥王星:蠍座22度
――
金星-天王星&海王星は、ニアリー150度ではありますが、オーブが3度程度あります。
なので、このクインカンクスと、先ほどのクインカンクスが、天王星&海王星-冥王星が形成するセクスタイル(ニアリー60度の調和角)に対して『ヨッド』を形成しているかどうかは微妙なところであります。
ヴィーナスに対して、芸術家らしからぬ芸術家と、発明家らしからぬ発明家が、「ヘーイ、ラブラブがディープになり過ぎないようにねぇ、レイディ!」だとか、「お金はもっとイノベーショナルに遣われなくてはなりませぬぞ」だとか、そんな忠告をしてくれるとして――、それが、オオオヤブンからの「オトコとカネに気ぃつけんかいワレェ!」みたいなスゴミとあいまって、『ヨッド』レベルの宿命的な課題になるかどうかは微妙であるわけです。
ともあれヴィーナスちゃん、芸術家と発明家とオオオヤブンが、そろってしてくれているアドヴァイスに耳を傾けて、逸脱的にならないよう十分に自重を――、ん、すでにされておられるのかもしれませんね、この方は。
ヴィーナスちゃんイコールこの方なわけではなく、ヴィーナスちゃんを含む天空図の総合がこの方なのでありますから。
――てなわけで、複合アスペクトを中心に、この方の配置を、以上各論的に見てまいりましたが、――最後に、天空図をトータルに解釈して、この方の包括的な景色を以下にまとめてみることにいたします。
――水星がらみのオポジション(対立)ゆえに、いくらかユニークな方と目されているかもしれませんが、このオポジションを、チンピラ(火星)やオオオヤブン(冥王星)が『調停』してくださっているし、その『調停』さえもが、チンピラとオオオヤブンを頂点に形成された『小三角』により補助されているので、水星がらみのオポジションが、例えば仕事における独創性として、よいように機能しそうに思われますし、太陽と月のスクエア(葛藤)も、この方を有能なるキャリアウーマンに導いているようにお見受けいたしますが、他方で、ヴィーナス(金星)がチンピラ(火星)とスクエア(葛藤)な関係にあるため、男性がらみや金銭がらみに注意しなくてはならないのですけれども、この点については、オオオヤブン(冥王星)や、芸術家(海王星)や、発明家(天王星)が、しっかりとしたチェックを入れてくださっていますので、トータルに見てこの方は、仕事ができて、異性にモテつつも、男性がらみや金銭がらみの失敗を上手く回避しながら、ノーアスペクトな木星や土星の恩恵も受けつつ、アセンダントも射手座でありますれば自由闊達に、獅子座の太陽としての華やかな自己実現に向けての旅を続けてゆかれることでありましょう。
――実に、羨ましいくらいの配置であります。
なかなかに華やかな景色を見つめさせていただきました。
ありがとうございました!

▲Rさんの結果

12/9追記:Rさんからのご感想↓を転載させていただきます😃!

メインで書かれてる水星の調停、当たってます。感性がアートと言われてます。たまに何言ってんだと理解されず引かれることもあります。笑
フレンドリーな間柄だと面白いとか変わってるとか個性的とかで認知されていて自分も活き活きできて楽しくやっているのですが、会社だと少し奇妙な人だと思われてるきらいがあります。(それでもたぶん真面目な面もあるのでカバーできてる、はず)

金星と火星のスクエア、それと冥王星?これはもう本当に。もしかしたら上記のアスペクトよりもずっと、私にとっての大きな課題になってると思います。笑
ブレーキを持ち合わせてないんですよね、スイッチが入ると…・

色んな星がカバーしてくれててありがたいです🌟 火星と冥王星ってなんとなくよくない星のイメージでいましたが頭が上がらないくらい助けられてますね。(チンピラとオオオヤブン幅を利かせてくれてありがとう)

たぶん、太陽星座とアセンダントの2つでそんな内面の葛藤もぱっと見は周りからは見えにくくなってるんだと思います。これもラッキーですね✌いただきました鑑定内容は自分自身とうまくお付き合いしていく栞としていきたいと思います🔮💫ありがとうございました!

▲Rさんからのご感想

12/9追記2:ご感想に対するあひろからの返信も↓😀💦

追記しちゃいます🐣!
ヴィーナスちゃんがらみの『ヨッド』についてですが、射手座のアセンダントが、双子座のヴィーナスちゃんのトイメンに、オーブがあり過ぎではあるのだけれども、位置しておりまして、オーブを緩めに解釈しますと『ブーメランヨッド』が形成されていると読めなくもありません。

ブーメランヨッドでは、頂点である星(今回ですと、ヴィーナスちゃん)の真正面にある感受点(この天空図ではアセンダント)が宿命的な課題(ヨッド)克服のヒントとなるようです。
射手座らしく、自由闊達に、なんなら海外も視野に入れて活躍することで、ヴィーナスちゃんをめぐる諸々の課題が統合できてゆく――面もあるかもしれません。
オーブを広めに解釈すれば――ではありますが。

また、19度(クリティカルディグリー)の配置が多く見られる天空図でありましたが、ワタクシごとでありますけれども、実は僕の太陽も、それから海王星も、蠍座の「19度」に位置しておりまして、でありますから、僕の意思や理想は、マジメな発明家さんやマジメな芸術家さんとタイトにセクスタイルであったりするのでありました。
今回お声を掛けていただけましたのも何かのご縁のような気がしないでもありません😃!
ご参加ありがとうございました🐣!

それでは、今後も、チンピラくんやオオオヤブンさまに見守られつつ、個性的で、華やかなご活躍を――(゜∇^d)!!グッドラック!

あひろ🐣

▲あひろからの返信

*参加者随時募集中*

あひろ場に参加ご希望の方は、

1、生年月日
2、出生時刻
3、出生地

の3つのデータを「クリエイターへのお問い合わせ」経由でお知らせください😀

出生時刻はだいたいでも大丈夫です。出生地のデータはなくても問題ありませんが、あったほうが細かく占えます😃

お代はいただいていませんが、結果に満足していただけましたら、チップでサポートしていただけますと嬉しいです😆💦

お気軽に、ってかテキトーにウェルカムです😃✌️

▼あひろ場

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あひろ
文庫本を買わせていただきます😀!