「論破力」著:ひろゆき
元2ちゃんねる管理人で、現在は英語圏最大の匿名掲示板4chan管理人のひろゆき(西村博之)さんの著「論破力」を読んだ。
Twitterで購入した方がいて初めてこのような本が発売されていることを知った。
Twitter経由で販売情報を知って購入することはよくある。
今回は朝日新聞出版から発売されて810円+税という最近買っている本の中ではリーズナブルな値段だったということもある。
文庫本だしね。
ひろゆきさんの代名詞でもある「論破」。
果たしてどんな頭の回転をさせながら論破しているのかという興味があった。
自分が面白いなぁと思ったことをメモとして書いていきたいと思う。
ひろゆきさんのベースは議論を「ゲーム」として捉えていること。
なので、圧倒的に議論に勝って相手をコテンパンにする!
ということが正解なのではなく、上手い具合に自分の有利な方へ誘導し自分の立場が悪くないようにする。
といった感覚だ。
そのためには、相手の考え方を速やかに推測してカテゴリ分けし、周りの環境を利用しながら話を進めていく。
まぁ、なかなか全員が全員マネできる内容ではない気がしたが…
そのことについても言及していて、この本を読んで得たものを振り回して怪我しないようにねぇ…
という、なんともひろゆきさんらしい責任のずらし方だなぁと思いながら見るのも面白い。
自分の中で目から鱗だった一文は、
万人に好かれようと思ってもなかなかそうはならないように、
万人に嫌われようとして生きても、人間はなかなか全員に嫌われることはできないはず。
万人に好かれるなんて無理だ、という真理であるがどこか悲観的なセリフが苦手だったけど、この一文を見て確かにそうだよなぁ!
と胸のつかえがすっと取れたような感覚になった。
ひろゆき節満載のこの一冊。
読みやすく、気持ちが楽になるような本だった。
何よりひろゆきさんらしい「面倒くさい状況からの逃げ方」が面白かった。