ワイヤーグリッパーってなにそれ?
荒川技研工業が1975年に世界で初めて開発した製品です。
文字通り「ワイヤーを掴むもの」なのですが、分かりませんよね。
ワイヤーグリッパーとは
ワイヤーグリッパーはステンレスワイヤーに任意の位置で固定・移動できる金具です。当社ではアラカワグリップというブランド名です。知る人ぞ知るものです。業界によって呼び方は色々あり、照明業界ではフィラティ、VMD業界ではロケットと呼ばれています。
ワイヤーグリッパーの特徴
動画の通り、
・上方向には移動できますが、下方向には動きません。
・金具上部の突起(ピン)を押すと上にも下にも移動でき、押すのをやめると止まります。この状態で金具のフックにものを掛けてもずり落ちることはありません。
ワイヤーグリッパーはワイヤーに通すだけ。
誰でも簡単に安全に物を吊るすことができます。位置調整だってワンタッチ。
ワイヤーグリッパーを使わないと
ワイヤーグリッパーを使わないでワイヤーに金具を止めるには、
・ワイヤークリップ・サーキュラースリーブ:ネットやネジで締め込む
・スリーブ:圧着機等で潰してカシメる
が一般的です。ただその場合、どのくらいの力は締め込むか・カシメるかは作業を行う方によるので、「誰も〇〇kgを安全に吊れます」とは言えません。また規定トルクがあれば締め込むこともできますが、工具を使う手間と管理する手間が生まれます。