Marutaに行ってきました
先日、念願のMarutaに行くことができました。
深大寺植物公園の近くにあり、もともと生産緑地だった場所を店にしただけあって、植栽や建物の木の外壁が周辺と馴染んでいて暖かい空気に包まれていました。
最初はお店の入り口がどこかわからず、庭側から入ってしまいました。敷地内には同じデザインの一軒家が2棟建っていて、その間を縫うように緑地が広がっています。
庭に入った瞬間から娘は大はしゃぎ。すぐさま走り出して枝を拾い探検がはじまりました。様々な植物があるだけでなく、薪割りの斧や焚き火の跡、木の枝で柵がつくられカテゴリー化された植物たち。とても実用的な庭で綺麗でした。職業柄いろんなランドスケープを見ますが、使う人たちがつくる庭には勝てないですね。
裏から侵入した僕らを暖かく迎えてくれたお店の方。店内はシンプルな小屋の中にステンレスのキッチンが差し込まれたような内装で暖かさがあるけれども、どこかスタイリッシュでストイックさを感じました。
空間だけでなく、テーブルは一枚ものの無垢材、照明はおそらくnew light potteryか、食器やグラス、器もひとつひとつこだわっている印象。
お食事は薬草茶や薪火料理で丁寧に時間をかけて作っている様子でした。調理中にスタッフの方がお庭にハーブを取りに行っていて、お庭で育てたものをその場で食べているんだという実感が湧きます。調味料もひとつひとつ「どこの、誰のつくった」調味料かを丁寧に教えてくれて、生産者の顔の見える料理を実現しているように感じました。
お庭の野菜やハーブを使って調理、とか、薪火を使って調理、というのはひょっとしたら田舎の方や昔の人にとってはよくある光景なのかもしれない。でもMarutaには特別な体験をしたという実感がすごくあって、とことんこだわり抜いているその積み重ねの結果なのかと思いました。
なにより娘が食事中にも何度も庭にいってはしゃいでる姿をみて、抜群の居心地の良さを感じました。自宅はこんな家にしよう。
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今回ご紹介したお店