堂安選手の「意味がない」というコメントにビジネスマンとして感じること
おはようございます。中小企業専門コンサルタントの新井です。
多くの方と同じく、昨夜のワールドカップでやや寝不足気味です。
開幕前はかつてないほど面白くなさそうとまで言われた今回のワールドカップですが、終わってみればドイツやスペインといった優勝経験国を破り、決勝トーナメントに進み、前回準優勝国のクロアチアとは互角の勝負でした。敗れはしましたが、選手・監督・関係者には素晴らしい戦いと未来への可能性を見せてくれたことに感謝します。
堂安選手の「意味がない」というコメントで感じること
終了後、堂安選手のコメントがとても印象的でした。
「国民の皆さんに申し訳ない気持ちです。」
「素晴らしい形で得点できましたし、前半はすごいアグレッシブで攻撃でもいい形ができましたし、素晴らしい準備で後半に望めたなと手ごたえがありましたけど、疲れもあったのでギアを上げきれない中で、自分も何とかしようとしたがチャンスを作れなかった」
「僕からしたら正直、意味がない。いくら強豪に勝っても、歴史を変えることができなければ、すべてがゼロになるとは言いませんけど、まったく意味がないです」
私が特に印象的だったのは「歴史を変えることができなければ(〜)まったく意味がないです」という最後のコメントです。
サポーターをはじめとするほとんどの日本人は選手たちに対して「よく頑張ってくれた」「感動を与えてくれた」という感謝の気持ちを持っているでしょう。私も感謝と称賛の気持ちしかありません。しかし、選手である堂安選手は「頑張った」「(ベスト8には行けなかったが)スペインやドイツを破って歴史を作って結果を出した」とは思っていないのです。
経営者に通じる堂安選手の姿勢
ファンであれば、結果がよければ嬉しいですが、結果が悪くても頑張りを見せてくれることに感謝し、喜びを感じることができます。しかし選手である堂安選手は頑張ったということでは満足せず、結果を出さなければ意味がないと思われています。
ビジネスに置き換えてみると、会社経営も堂安選手と同じではないでしょうか。会社経営を頑張っていれば、まわりからは応援してもらえます。しかし、結果が出なければ、経営者は満足できません。結果にこだわる姿勢こそ、リーダーに必要な資質なのだと思います。
日本代表、本当に素晴らしい戦いでした。4年後に結果を出すべく、もう次の努力は始まっていると思います。4年後のワールドカップが楽しみです。
そしてビジネスをしている人たちも、それぞれのフィールドで結果を出せるよう頑張り、低迷している日本経済を盛り上げていきたいものです。