私たちは一体何を食べたらいいのだろう?
私は今月に入ってから、農業に科学でアプローチしている宮下さんの出版のお手伝いをしていました。そして早くも二冊目の本の編集を任されて、つい今しがた校了しました。
そんな中、宮下さんが求め実践してきたことは、徹底的に化学物質を排除した農業なのですが、その発端は、ご本人の重い化学物質過敏症のため、化学物質を排除したものしか受け付けないので、自分で作るしかないという自衛のための農業だったのです。十年の試行錯誤の上、農薬も化学肥料も使わずに、植物は病気にもならずスクスクと育って収穫できるようになりました。今では量は少ないけれど、食べるお米や大豆、それらを原料にした「生きた」味噌や醸造過程でも一切の化学物質を添加せずに作ったお酒などが販売されています。
私が出版のお手伝いをした本は、二冊とも化学物質を排除した農業と醸造に関する本ですが、当然編集や校正のために何度も熟読し、意味のわからないところなどは聞いたり調べたりして、結果かなり理解が進んだのですが、知るほどに空恐ろしくなってきました。
そして思い当たることだらけで、どうにもこうにも途方に暮れてしまいそうな気分になりました。
一昨日、サントリーの安い無添加のラベルのワインを買って飲みました。
無添加? ん? ってことは普通はなんかしら添加してるってこと?
他のワインのラベルには、ほとんどが酸化防止剤・亜硫酸塩と書いてあります。
亜硫酸塩について調べてみました。
亜硫酸塩は、ワインの酸化防止剤として、またはドライフルーツなどの漂白剤として使用される、食品添加物です。亜硫酸塩は、ワインでは醗酵させる過程で、醗酵しすぎるのを防いだり、雑菌を消毒するために使用され、ドライフルーツでは、見た目を美しくするための漂白剤として使用されています。ワインを飲むと、頭痛や胃痛に悩まされるという方がいますが、これは、ワインに含まれる亜硫酸塩で、アレルギー反応を起こして、頭痛や、胃痛等を感じると考えられているようです。また、亜硫酸塩は肝臓等にも悪影響がある可能性が高いと懸念されています。https://news.whitefood.co.jp/news/tenkabutsu/8512/
えーっと・・・毒? 量が少なければいいのかな?
ところが買ってきた無添加ワイン、味は安物なんだけどスイスイ入る。翌日も変な感じが残らない。どうも宮下さんによると、アルコールを分解するのに肝臓が手一杯になっちゃうってことらしんですよ。
元々米に含まれていたか酵素剤として使われた硝酸塩が、消化酵素の働きにより亜硝酸塩に変わって、無害化されて残留している処、飲用すると肝臓はアルコールの無害化に精一杯で、タンパク質と似た窒素酸化物の亜硝酸HNO₂は、肝臓で除去できずに通過してしまい、血液中に回ったHNO₂はALAの酸素と結合してHNO₃硝酸になります。硝酸となっては、無害というわけには行かず、またメタヘモグロビンとなって、酸素を運ぶ機能に障害を起こしますので、頭痛や吐き気を起こすことが頷けます。宮下米を使ったから二日酔いが無いのではなく、酵素剤である硝酸塩を使うことにより、二日酔いが起きていると考えるほうが素直です。
これは亜硝酸塩の説明ですが基本的に同じことです。
実は日本酒はその醸造過程で酵素活性剤として硝酸塩を添加しています。なぜかという理由もWEBで拾えますが、米はデンプンを加水分解してブドウ糖にしてから発酵させるので、酵素活性剤を使わなきゃならないみたいなことをうたってます。
じゃあ昔はどうしてたの? ほかにも醸造用アルコールだとかわけのわからないものが添加されているし、吟醸酒の吟醸香も添加しても法的に問題ないらしいし。
ようするにお酒にはほぼ、なんかしらの化学物質が添加されていて、化学物質に過敏な人や、アルコールに弱い人などは、アルコール以前に化学物質にやられちゃうんですよ。特に日本酒は悪酔いするのでって経験から敬遠する人多いですよね。
私も経験から、日本酒は純米酒しか飲まないようにしてました。でもその純米酒でも醸造過程ではほとんどが亜硝酸を添加しています。
砂糖を添加するのも多いようですが、その砂糖はコストから上白糖でしょう。
上白糖っていうのは、サトウキビなどを絞った液を濃縮して、砂糖の主成分以外を化学薬品を使って、徹底的に精製したものなんですが、これも調べるとぞっとするような処理ですよ。
食塩だって塩酸と水酸化ナトリュームを化合させて、カルシューム混ぜて出来上がり。確かに化学的な組成は「塩」だけど、これも工場で作った化学物質。
それからグルタミン酸ナトリューム。いわゆる味の素とかの旨味調味料なんですけど、本来アミノ酸を分解してできるものです。アジの開きとか生ハムとかアンチョビとか、ほかにも発酵させたり熟成したりして生物由来ですが化学工場でお安く合成できちゃうので、加工品なんかには当然盛大に使われているわけです。
でも化学合成しているならそれは化学物質なんじゃ?
それで話は農業ですよ。
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