イノベーションを起こす僕らに、"マナー"は必要か?
今日の午後、私が所属している情報経営イノベーション専門職大学(iU)にて、臨時実務実習(インターンシップ)へ行くためのガイダンスが行われました。
その際に、身だしなみを整えるべく学生全員がスーツ姿での登校をしました。
全員が着慣れない服装の中、ガイダンスの最後、教授の富澤豊さん(iUでは教授のことを、さん付けで呼ばなければなりません。)から、iU生においての、「マナーとはなにか」を教わりました。
それをまとめて、自分の考察も含めて書きたいなと思います。
イノベーションを起こす人は、スーツなんか本当は着る必要はない。
富澤さんはこのようにおっしゃいました。
イノベーションを起こすために集まったiU生。企業に染まらず、縛られない働き方をしたくて集まっています。
そこで、社会の風習に囚われ、スーツにネクタイって、本当にイノベーションを起こす人たちなのか?という話です。
面接の時でも自分を崩さず、ビーサンにTシャツでも良いんじゃないか。
大事な場面でも、パーカーにジーパンで良いじゃないか。
幻冬舎、編集者の箕輪厚介さんは、大事な場で「流石にしっかりしないと」ということで、スーツを着たら、堀江貴文さんに胸ぐらを掴まれたというエピソードがあります。
私も、朝学校に行く時に、同じことを思いました。
しかし、同時に私は考えます。
イノベーションとは、創造的破壊を意味します。
破壊するためには、社会の慣習などの、モノが必要です。そのもののことについてはよく知っていることと「経験」をしているのでは、イノベーションを起こし方も変わってくるのでは?と考えたのです。
その上で、「スーツを着て、会社に行く」という経験をしていない人が、いきなり服装のイノベーションを起こそうとして、スムーズかつ、うまくいくものなのでしょうか?
そういう意味で、「経験だ」と思って、行うべきであるという結論に至りました。こういった経験を土台にして、イノベーションを起こす。これに社会的な意味も付与されるのではないでしょうか。
富澤さんは、スーツを着る理由、心構えについて、このようにおっしゃっていました。
ルールやマナーは時代によって変わってきている。
ルールや、マナーは、ここ数年で大きく変わってきた。私がもともと働いていた企業は、ノーネクタイが当たり前という服装でした。
小池百合子氏が掲げた、「クールビズ」も、その一つです。
あのような服装も、今までは認められていなかったのに、今では当たり前です。
ある会社とインターンシップのための会議をした際には、私も、先方も、休日のような服装をしていました。
このように、時代によって、ルールやマナーというのは移り変わり、変化していくものです。
数年前まで、オンラインでの面接なんて、考えもしなかったでしょう。そのマナーも、いま形成途中です。
さらに、場所によっても違います。大手企業や銀行に行く学生はきっちりとしたスーツで行かなくては行けないでしょうし、もっとラフな服装でもOKと言われる企業もあるでしょう。
ですから、スーツで面接を受ける、会社に行くという慣習も変わっていくと思います。iU生が変えるかもしれません。
今、着用してもらっているのは、"コスプレしている"と思っておいてください。
とても衝撃的な回答でした。まさか、そのような考え方があるとは。確かに、時代によって、働き方や考え方、価値観の違いなどによって、ルールやマナーなどは変わっていくものです。
では、僕らが面接に行く際にスーツを着るという行為は、「松本人志のすべらない話」に出る際に、普段スーツを着ないような芸人も、スーツを着るようなものと思えば良いのかと考えました。さすが富澤さんです。
ルールやマナーは変わっていく。では、変わらないものは何でしょうか?
変わらないものは、"所作"である。
何気ない動作などは簡単には変わりません。
癖となって出てしまうものは気をつける、注意する必要があります。
食事の時に箸の持ち方が悪かったり、咀嚼音を立てたりなどの所作は、毎日の習慣になっていますから、先方と訪れる際は、気をつけてください。
変わらないものは、所作...。立ち振舞いや、癖とも言い換えられるかもしれません。小学校や中学校時代に、「〇〇はしてはいけません。」と言われた多くのことですね。
咀嚼音や箸の持ち方は、意識すると出来るように、「出来て当たり前」であり、頑張れば直せるものです。ですから、目に付きやすいですし、多くの方が不快に思われるのではないでしょうか。
そのような、不快に感じられるような"所作"は意識しなくてはいけません。
言葉遣いは、久しぶりに会った、親戚に話す感覚で
富澤さんは、「言葉遣い」について、このようにお話していました。
ガチガチの状態で喋っても、先方には伝わりません。
前の大学のゼミ生には、「言葉遣いは久しぶりに会った叔父さん、叔母さんとしゃべるイメージで話せ」とアドバイスしました。
お互い昔の存在は知っているけど、そこまで固くなくて、かつラフすぎない距離感の喋り方をしましょう。
そうすると、先方も喋りやすいですし、適切な関係を築きやすいです。
久しぶりに会った親戚とは、あまりなかった発想というか、わかり易い例ですよね。正月にもしかしたら親戚とお会いできるかもしれないので、そこでの喋り方を意識したいと思います。
私は言葉遣いは、4段階あると考えています。
1.冗談も交えた喋り方(超タメ口)
親友や、「こいつとは気軽に喋れるな」という人には、この喋り方を使います。双子の弟とかはなおさらですね。親にもたまにこの喋り方をするかな...。
口調も「~じゃねぇかよ!」とか、結構荒いです。
使用頻度は限られています。よく使う人は10人もいないです。
2.友好な関係を気づくための喋り方(タメ口)
1番友人に使う喋り方です。相手の話をよく聞く姿勢を取って、相手のテンポにあわせて話をします。このときは、冗談をほぼ言いません。ときにはツッコミを入れたりはしますね。
口調は、「~じゃない?」と、1よりかは丁寧ですね。
3.敬語を土台にした喋り方(やや敬語)
これは、気軽にお話できる大人に使います。タメ口の色を入れるというイメージです。普段話すときは敬語ですが、相手側が冗談を言ったりした際には、ツッコミを入れます。
大体お会いする大人は尊敬しているので、あまり使う頻度は多くありません。
4.先生や社長に対して使用する喋り方(超敬語)
これは、みなさんもよく分かる、普通の敬語です。貴重なご機会を頂いてお会いする方や、質問をする際に教授にも使うときがあります。
僕の中では、この4段階に分かれています。
富澤さんがお話されていたのは、自分の中では3か4かと思います。これらを駆使して、臨時実務実習に挑みたい所存です。
最後に
富澤さんから、iUならではのお話をいただきました。また、最後には、「インターンシップ先を調べることも重要だが、なぜじぶんがiUに入ったのか、なぜ、この企業でインターンしたいのかを考える、内観することを忘れずに」というお話をしていました。
たしかに、先方は、何でインターンをうちの企業でしたいのかを聞きたいでしょうし、出来たばかりのiUに入った理由も知りたいと考えていると思います。そういったことをよく考えている人に来てもらいたいでしょうし。
内観するいい機会ですので、よく考えていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。