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iU授業論考 vol.4「働くとは」※2021/4/27 Facebookより
Ⅰ.キャリアデザイン
キャリアデザインとはなにか。
キャリアについて認識を再確認し、
自分の分析をすることによって、
3年生から始まるインターンシップに向けての意識向上を図る授業である。
この授業では、自分の憧れの人物は誰かを確認するところから始めた。
1回考えてみたが、自分のあこがれの人物、そしてその人物が一番人生に影響を与えているかと言うと、
あまりそう感じていないところがある。
私は、アメコミヒーロー、
「アイアンマン」が中学のときから好きで、憧れた。
アイアンマンのスーツを開発したのは、戦争をするための武器商人、
「トニー・スターク」。
彼は大企業の社長であり、エンジニアだ。
まさに天才で、マサチューセッツ工科大学を卒業。
中学などのときにペンタゴンへのハッキングを成功させるという経歴を持っている。
そんな彼に憧れた私だが、文系だ。
どうしても数字を目の前にすると、首元が痒くなるんじゃないかというくらい、
アレルギー反応を起こす。
それくらい数字が苦手だ。
そこで私は、彼の、「偉大な社長」というところにフォーカスをした。
「自分もあのような社長になりたい」と思うようになり、
現在に至る。
人生に影響を与えている人物ではないだろうか。
人生には、様々な人との出会いがある。
しかし、日本の人口全員と一秒に一人会うとしても、
何万年もかかると言われている。
そういったら、目の前の人がどれだけの確率で会うことができているのかと思うと、
とても縁を感じるものだ。
それだけ、人生に衝撃、影響を与える人物は少ない。
そのため、一人一人と大切に接していきたいものである。
今回の授業では、就職と起業、それぞれの良さについて話し合った。
私達のキャリアを決める上では大切なものであり、
他大学でも起業という選択肢を当たり前にしようとしている動きが見られている。
iUでは、全員が起業するという活動理念を掲げているが、
学生の中には、「一回就職して、社会のことを学んだ上で起業をしたい」
と言っている人も数多くいる。
就職率0%と学長は言っているが、その割には就職したいという人も少なくないのが現状だ。
iU生が、4年間学び続け起業に就職したらどうなるのか。
ここではそれを思考実験してみたい。
ここで、多分こうなるのでは?と挙げられるのが、
箕輪厚介氏だ。
幻冬舎に入りつつも、自分でオンラインサロンを経営したり、他の事業に専念したりと、
幅広い活動をしている。
iU生が企業に就職すると、そうなるのではないだろうか。
社内会議を行っているときでも、
「それ現状報告になってませんか」と改善策をすぐに提案し、
抜本的なプロジェクトをバンバン立ち上げる。
新社会人基礎力が身についていれば、
すぐに営業にも行けるし、
成約率も跳ね上がる。
大学内で社長と何人もお会いしているため、
初めて会う社長でも、緊張せずにスムーズに話せる。
また、社長間でのつながりも強いため、
社長の友人の話が出たら、
「私、大学時代にその方から経営を学びました!」
と会話が弾むかも知れない。
箕輪氏のような活動をする人も出てくるであろうし、
企業内で欠かせない人物になるのではないだろうか。
その代わり、他の同年代には、嫌われる可能性もある。
「あいつばかり気に入られやがって。」
「あいつのどこがいいんだ」
と、大学を怠惰で過ごしてしまった人には、そのように思われるかも知れない。
職場環境が良くなくなったら、起業をしてしまえばいいのだ。
選択肢が増えると、人は安心するものだ。
逃げ道があるというのは、本当に素晴らしい。
このように、会社の経営的にも、精神的にも、
iUでしっかり学べば、就職したとしても強い人材になるのではないだろうか。
そうしたら、就職という選択肢も面白いかも知れない。
ちなみに私は、起業のほうが面白そうだから、
起業してみる。
Ⅱ.職業倫理
一見、起業などには関係の無さそうな分野、職業倫理。
そもそも、倫理とはなにかなどから話を進めなくてはならない。
善いこと、悪いことの価値判断を認識し、それを現実に応用する学問が倫理である。
それを各専門職業に置き換えたのが、職業倫理である。
職業倫理を学べば、起業をする上で大切になる、善悪の判断がつくようになる。
たとえば、現代のニュースでわかりやすいのは、
SNSでの問題発言である。
Twitterでは、炎上と言われているが、
炎上騒ぎは、企業のブランド価値を下げる事になりかねない。
企業の目的とはなにか。それは、利益の最大化である。
そのためにマーケティングというものが存在するし、
SNSを有効活用する事で商品やサービスを利用してもらうことにもつながる。
SNSでの広告運用のために発言したことが、社会問題になったとする。
会社としては、
「利益を最大化するためにしたこと」として善いことと分類されるかも知れないが、
結果的には、「悪いこと」である、炎上してしまい、
利益が上がらない事が往々にしてある。
このように、利益を最大化するという目的に沿うと、
善いことと悪いことの区別がしにくくなる。
利益が上がるからいいとしても、社会的に問題がアレば元も子もない。
じゃあ、どうすれば良いのかということを考えるのが、
この職業倫理という学問であるという認識だ。
職業倫理は、法律などにも深く関わっているため、学んでおいて損はないと思う。
巷には、「炎上商法」と呼ばれる方法で、人を集める事がある。
短期的には集まるかも知れない。
しかし、長期的に見てどうだろうか?
炎上は、燃料がないと燃え続けない。
いつかは燃料切れになって価値が無くなってしまう。
最初の取っ掛かりとしては良いかも知れないが、
客寄せパンダのようなもので、
それが無くなってしまったらすぐに人はいなくなってしまう。
つまり、利益の最大化ができなくなってしまう。
これが善いことなのか、悪いことなのか、
判断には時間が必要かもしれないが、
実例などを踏まえると判断がしやすくなる。
その根底にあるのが職業倫理で、
私達はそれを学んでいるのだ考えている。
Ⅲ.マーケティング応用
マーケティング応用が、一番iUらしい授業と言っても過言ではない。
一番起業に沿った学習をしていると、目に見えてわかりやすい授業であると考える。
主な内容としては、
墨田区周辺の企業について調べる
↓
グループでディスカッション
考えや、構造をまとめる
↓
自分の企業のアイデアに役立てるかを考える
という流れになっている。
マーケティングの面白いところは、
普段私達が見聞きしている企業や、
利用している商品やサービスが、
どのような経路をたどって
私達のもとへ来ているかが分かるという点だ。
墨田区周辺の企業には、
アサヒ、ライオン、花王など、様々な企業が存在している。
大企業であるため、どのような戦略でいままで生き残ってこれたのかを
マーケティングという目線で見てみると、
とてもおもしろい。
広告戦略、ブランド戦略、商品の展開の仕方
などなど、学べる部分はたくさんある。
担当の富澤さんは、
もし起業する際に、『この企業のマーケティング戦略を応用しました』と言えるようになってほしい
という、思いがある。
その思いが伝わってくる授業内容だ。
そのため、受ける側も主体的に動いていかないと、
置いていかれる授業になっている。
しかし、iUで学んでいる意義が見いだせるのは、この授業ではないのだろうか。
マーケティングは、間違えた方向で展開すると、
ニーズに合っていないところにオファーを出してしまい、
ハチャメチャな経営になってしまう。
そこで、マーケティングの知識を入れておけば、
「どこにリサーチをすれば良いのか?」
「どこにお客様の層があるのか?」
ということを考えながら経営を進めることが出来る。
何も知らないままやると、痛い目を見るのは間違いがない。
直球でわかりやすい授業が、このマーケティング応用だ。
いままで全3回の授業をしてきたが、
いままでピックアップされてきた企業には、1つの特徴があると考える。
それが、「ある程度極端なリサーチを行っている」という点だ。
実際にものが売られている現場により目を向けることによって、
お客様に寄り添った製品をつねに提供しようと努力をしている。
クレーム対応のついでに見たり、
スーパーでお客様と応対をしたりすることによって、
リサーチもしているのだ。
その上で、そのリサーチをもとに、
新商品を開発したり、
サービスの展開の方法を変えたりと、
素直にリサーチを反映しているところも大きい。
大企業がここまで経営ができているのにも、
きちんとこのような理由があった。
もちろん他にも理由があると考える。
今後のマーケティング応用では、それらも学んでいくのではと考えている。
全ては、意図があっての行動かと思うと、
マーケティングの部門は、考えていることが違うと感心する。
しかし、最初は、「勘」という要素も強いのかも知れない。
起業家に大切なのは、
「縁・運・勘」ともいわれている。
最初に事業を始めるときは、
「勘」に頼ることでスタートし、
あとは論理を構築して、
「こうしたら売れるのではないか?」
という意図を持った状態で行動をする。
こうすると企業がうまくいくのではないだろうか。
とても暴論かも知れない。
しかし、キャリアデザインのところでも、富澤さんが紹介してくれたが、
大企業に成長した企業は、もともとは、二人の最強のコンビから始まったことが多い。
Appleや、Microsoftなどはわかりやすい例であるが、
日本の企業だと、
HONDAや、SONY等が挙げられる。
フォーカスされるのは一人のことが多いが、
だいたいその人は、
「勘」の部分が強い。
HONDAを創った、本田宗一郎は、発明を得意とし、
一時期は、作業に没頭しすぎてご飯を食べることも忘れるくらいの人であったらしい。
そんな人が、論理に沿って、販売経路を確保して...。
とやる姿は、考えられない。
そのために、コンビでやることが重要なのではないかと思う。
一人で全てをやろうとするのは、あまりにもキツすぎると考える。
発明やアイデアを出す人が、それを形にするまでは、一人では成し遂げにくいのではないだろうか。
そこで、マーケティングの知識を持ったり、
「こうやったらお金も回るし、より多くの人にも売れる」
と考えられる人が一人でもいれば、アイデアを形に出来る確率は
格段に上がる。
最初は想像することでアイデア出し、発明をして、
それを世に売り出し、会社を創造する。
そのためには、論理的な思考も必要である。
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ここで1時間経過したため、話を区切ろうと思う。
さて、テーマは働くとはであった。
就職をする道を選ぶのか、それとも起業する道を選ぶのか、
それを様々な観点から考えさせられる、授業構成であった。
将来、どのように世界が動くかは、想像もつかない。
しかし、自分軸を持って動くことができれば、その行動に責任を持ち、
後悔しない生き方ができるのではないだろうか。
そのためにも日々の授業をしっかり受講しておけば、見えてくるものがあるのではないだろうか。
いい言葉を並べたところで、現実は待ってくれない。
自分から動いていこう。
iU授業論考は、とても長文であるため、
最後まで読んでいただけている人はどれくらいいるかわからないが、
これを機会に、「働くこと」について、少し考えてみて欲しい。
それではまた次回。
iU授業論考 vol.4
完