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iU授業論考 vol.0 ※2021/4/21 Facebookより

本日のイノベーションプロジェクトで
担任の久米信行さんへの「今日からすぐやること」という課題で、「授業の感想をFacebookに投稿してみる。」という宣言をしたので、
今日から少しずつではあるけど、「iU授業論考」と題して、私がiUの授業を受け、感じたこと、考えたことを
Facebookにて、投稿をしてみる。
論考というのは、あるテーマにおいて論じて考察することである。
そのため、考察として個人的な意見や考えも入ってくるので、そこはあしからず。
また、iU生の中にはまだ授業をしておらず、楽しみにしている方もいらっしゃると思うので、内容については最小限に押さえて触れていく。
授業を心から楽しんでいただきたいという思いがあるためである。
さて、早速本日の授業である「ビジネスフィールドリサーチ」、「イノベーションプロジェクトⅢ」を論考していこう。


Ⅰ.ビジネスフィールドリサーチ(略:BFR)


今回のBFRでは、
「お客様相談センター」
「ディスカウントストアのアルバイト」の問題について考えた。
この授業では、「ケーススタディ」という技法を用いて、経営学の応用を体得する授業である。
ケーススタディは、問題の分解、課題の解決までチームとともに行い、
そこで持ち寄った意見をクラスで議論し、解決案などを探る。
自分の意見を持つことが大切だが、何より熟考しなくてはならないのは、「議論」という観点である。
私はいままで、「議論」と聞くと、それぞれが持ち寄った意見をぶつけ合い、より良い意見をチームで出すという概念があった。
しかし、新しい議論としての概念として、それぞれ持ち寄った意見に対して、承認をしながら、「こうやったらもっとよりよいものになるのでは?」と
発想を膨らませながら進めていく。
「そういう考え方もあるよね。」、「それめちゃくちゃいいな!」などと、承認し、高め合いながら議論を進めていくので、
「もっと参加しよう!」という気持ちが凄く湧いてくる。
そういう気持ちを持った人がチーム内に多ければ多いほど、議論はより進んでいく。
そういった中で、このBFRは進んでいくのだが、今回の内容はより、日常生活に基づいたものになっていた。
したがって、非常に考えやすいものであった。
今回気づいたこととして、1つのテーマに対して、「多方面のアプローチ」が有効であることが挙げられる。
お客様相談センターでは、
お客様←→相談センター
という、2Dで考えるのではなく、
      技術者
お客様        相談センター
      本社
のような、多方面から、3Dのアプローチを取ることによって、スムーズに課題を解決できることを学んだ。
また、「会社の利益も考え、お客様のニーズにも答える」というこの難しさ。
会社側としては人を多く雇用すれば、当然問題も解決していく。しかし、実際にはそうは行かない。
長期的に見て社内の雰囲気も悪くなる恐れがあるし、人件費もかさむ。
そうなるとお客様のが求めている手厚いサービスも提供しにくくなってしまう恐れがある。
お客様から嬉しいお言葉がもらえないと、やりがいを感じられなくなり、またサービスが悪くなり・・・
という悪循環である。
人間は環境に左右されやすい生き物である。
それは、iUに入ってよく感じた。
「行動しないと」という気持ちが勝手に湧いてくるのである。
それは職場環境も同じである。
社内の雰囲気が良くないと、当然、サービス内容も好ましいものではなくなってしまう。
意識しなければいけない点だ。
話を戻すと、そのような悪循環を断つためには、ITの導入がいいというのがあった。
ITの進歩は留まることを知らないが、そういった「職場環境の改善」という視点でも、ITを検討してみるべきだ。
効率的に見ても、ミスをしないのがコンピュータなので、良いに決まっている。
しかし導入しすぎても、お客様のニーズに答えられるかというと疑問が湧いてくるところである。
自動音声も進化しているが、まだ「人間の声をした機械が喋っている」と感じることは否めない。
より人間らしく聞こえるためにはどうしたら良いかを研究することもあるが、
経営をする上では、お客様のニーズを考える上で、「ITの仕事」と、「人間のやる仕事」のバランスを保たなくてはならない。
今回は、そんなことを考えさせられた授業であった。


Ⅱ.イノベーションプロジェクトⅢ(略:イノプロ)


二期生になって初のイノプロ。
担任は、久米信行さん。
iUの入学前課題の中に、久米さんの本を読んでくるという課題があったので、
「すぐやる!技術」を読了していた。
そのため思想などは理解していたが、
リアルでお会いしたら想像以上の熱量で語ってくれ、直感で、
「久米さんの授業は確実に面白いな」と思わされた。
今回のイノプロで学んだことは、「新社会人基礎力をつけること」である。
久米さんは、イノプロの主目標として、
「イノプロを通して起業の考え方、準備などをして欲しい」ということも挙げられていたが、
その裏側には、新社会人基礎力を身につけるということも挙げられている。
起業の準備には、新社会人基礎力が欠かせないということである。
新社会人基礎力大きな3つの力の中には、「考え抜く力」という項目がある。
どうやって身につけるかを久米さんは解説してくれた。
その中でも私が感銘を受けたのが、
「論理的な思考と、感性や想像力も身につける」ということである。
今回は、このことについて論考していきたい。
論理的思考は、脳の部位で言うと、主に左脳に当たる。
逆に感性や想像力は、右脳である。
論理的思考というのは、哲学から来ていることが多い。有名なのは、デカルトの方法序説である。
まだ私も勉強中なので、上手くは語れないが、哲学は、この世の真理とはなにかを思考の力によって解明していく学問である。
そのため、難解というイメージを持たれるが、数学も哲学的な考え方を用いた結果に編み出された学問だ。
「考え抜く」という視点でいくと、この論理的思考というところにあたると思われる方も多いのではないだろうか。
しかし久米さんは、感性や想像力も磨けとおっしゃった。
つまり、脳全体を使うことによって、新社会人基礎力の
「考え抜く力」が身につくということだ。
実際に、成功している起業家の方々にも、芸術や文化を熟知し、
「美しいものに触れる」という習慣を持たれている方も多い。
一般的に「金持ち」と言われている人の家には、
絵画などの芸術作品が飾られているイメージをお持ちの方もいるのではないだろうか。
そのイメージの通り、成功の裏には、一見ビジネスと関係のないような
「芸術、文化」などが関わってくるのである。
どういうふうに関わるのか?
理由はたくさんあると思うが、私が考えるに、3つある。
まず1つ目に、「自然と斬新な想像力が身につく」ということである。
ピカソの「ゲルニカ」や、岡本太郎の「太陽の塔」などを思い出して欲しい。
芸術家は、自分のにじみ出る表現したいという欲望を作品にぶつける。
そこには、どんな葛藤があったのか、どんな作品の背景があったのか、
熟知するためにはそのようなことも勉強しているはずだ。
そこで、「いつもとは違う、革新的なもの」を生み出している芸術家の感情、
作品に込められた思いなどが、そのまま経営に生かされているのだと考える。
「産みの苦しみ」という言葉をご存知だろうか?
何事もアイデアや、感情、考えたことなどを形にすることは容易ではない。
それは、芸術にも、起業にも言えるのではないだろうか。
そういった意味で、様々な作品に触れ、勉強していくことによって、
「普通とはかけ離れた、革新的なもの」、つまりイノベーションを起こすための
「斬新な想像力」が身につくのだと考えた。
2つ目はとても単純である。
「美しい物」に、「いかに感動できるか?」である。
この「感動」というものがキーワードだ。
ここで考えてほしいのだが、あなたは、物を買うときに、どのような経緯を踏むだろうか?
「YouTuberの商品紹介を見て」とか、「たまたま店の前を通りかかって、いいな!と思ったから」とか、
「安い!と思ったから」など、理由は様々であると思う。
全てに共通して言えること、それは、「感情が動いていること」である。つまり、「感動」だ。
商品を買う、サービスを利用するときは、必ず感動をしている。
「このサービスが使いやすい!」と感動したから使う。
「この商品が安い!」と感動したからそのお店を利用する。
必ず、感動というステップを踏む。
では、起業家側に立ってみよう。
起業家は、サービスや、物を売ったり、使ってもらったりして社会に貢献したい、価値を提供したい
と考えている。そのためには、そのサービスやものに「感動」をしてもらわないといけない。
しかし、「感動させるにはどうしたらいいのか?」と考えてみると、いままで自分が使ってき物やサービスで
感動したと思ったものの、自分の商品に応用がしにくい。
つまり、相手を感動させる体験は一朝一夕で身につけられるものではないのだ。
よって芸術に触れておくことにより、自分が感動した体験を多くし、
「じゃあなぜ感動したのだろう?」と言語化をしておけば、自分の商品にも当てはめることが出来る。
そういった意味で、芸術や文化に触れておくことは重要である。
最後、3つ目は、グローバルの理解である。
あなたは、スティーブ・ジョブズがお好きだろうか?カリスマと呼ばれる彼だが、
映画や書籍などの作品に触れたことのあるかたもいると思う。
しかし、スティーブ・ジョブズなど、海外で成功してきた方々を参考にしようと思ったとき、
知識としてしっかりインプットされているかとなると、私は疑問が残る。
それはなぜか。
文化的背景が身についていないからである。
例えば、
「私はその場で神にそっと祈りを捧げた。」
こういう文があるとする。
海外の成功者で多いのは、キリスト教などの一神教だ。
われわれ日本人は、海外の人よりもキリスト教に慣れ親しんだ経験が少ない。
すると、どれくらいの状況なのか、切羽詰まった状態なのか、どういう感情でその行動に出たのか
読み取れる情報が限られてくる。
翻訳本が読みにくいはこのためだ。
芸術や文化を熟知しておくということは、
自然と歴史にも目が向く。どのような宗教背景があったのかを勉強することにもなるからだ。
よって、グローバルな理解、解釈を得ることにつながるのである。
以上のようなことから、右脳的な、「芸術、文化」に触れておくことが重要になってくる。
どちらも大切とわかったところで、改めてiUで「勉強する」という意義を学べた。
「イノベーションを起こしましょう!」は、必ずしも、「遊びまくりましょう!」ではない。
その遊びにも意図があるのではないだろうか。
ただ漠然と遊んでも、「楽しかった」の一言で終わりだ。
ただそこで、「これでビジネスを作れないかな?」、「なんで楽しいと思えたのだろう?」
と考えるというステップを踏むことで、実りある遊びとなる。
私は1年生のとき、iUを「ただ楽しむだけの大学」と位置づけていたため、踏み外した。
いかに脳に汗をかき、ひたすら考えるか
これがiUでの真の学びであり、起業する上で最も重要なことではないだろうか。
よくわからないところで着地してしまったが、
イノプロ、最大限に楽しんでいく。
iU授業論考 vol.0 完

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