真夜中の”あるある”
深夜3時を少しまわったころ。
” がっしゃーーーん ”
と言う音で目が覚めた。なんだなんだ?何か落ちるモノなんか置いてあったっけ?今の音はなんだ?
半分寝ている頭で考えてみても、何の音か全然わからない。
もしかして、誰かが家に入ってきて何かに引っかかったとか?!まさかね。そんなこと、あるわけないない。
と思いつつも、最悪の事態は頭から離れていかない。背筋にイヤな感じがスーッとはしる。
ドックドックドック
(犬じゃないよ)
そんなことは置いといて。
布団の中で耳を澄ませて、家の中の音を探るが、心臓の大きく鳴る音が邪魔をする。この調子だと、小さな音はまったくもって聞こえやしない。
仕方ない。起き上がって見に行くか…
部屋の入口になぜか置いてあったツッパリ棒を手に、そろりそろりと音を立てずに廊下に進み出る。
カッチッ カッチッ カッチッ
壁にかけた時計の音がやけに響く。じんわりと手に滲み出てくる汗をズボンで拭きながら、少しずつ音が鳴った洗面所方面へと足を進める。
誰もいない
とりあえず、大丈夫そうな気がするから電気をつけて確認することにしよう。
パチっ
まっ、眩しい…
目をしぱしぱさせながら、洗面所をぐるりと見まわすと、壁に突っ張ってあったツッパリ棒が外れ、そこにかけてあったハンガーたちがまるで泥棒に入られたかのようにあっちこっちに散乱していた。
これが音の発生源か。
ほっとすると同時に、ツッパリ棒にこう言わずにはいられない。
( ゚Д゚) なんでいつも真夜中に落ちるんだ
まさか、夜中になると誰かがツッパリ棒を緩めに来てるの…か?!
※ノンフィクションとなっております
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