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他人の五感で世界を体験してみたい
他人の感覚で世界を感じてみたいとよく思う。
視覚を交換すると、「三角形」や「四角形」などは多分同じ認識だと思うけど、自分が思っている「赤」と他の人の思っている「赤」は違う色なんだろうな。
嗅覚を交換すると、同じ匂いを嗅いでも絶対に違う匂いになるから、町のにおいはどう変わるんだろう?雨のニオイも微妙に違うとなると、雨の日の世界は違ったものになるかもしれない。
聴覚を交換すると、聞こえる音域が変わるから、今いる世界の雰囲気が一気に変わるかも。もっとザワザワしていたり、静かに感じたりするとか、考えるだけでわくわくしてくる。
味覚を交換すると、甘み・辛み・酸味などの感度が変わるから、今まで食べていた物がすべて新しい食べ物になるかもしれない。味覚と視覚、どちらか一方を選べと言われると選べないくらいの悩ましさだ。
触覚を交換すると、もふもふ具合なんかも変わってくるんだろうか。
触覚と言えば、ワタシは水に濡れた(湿っている)手で紙を触るのがものすごくイヤだ。触れないことはないけど、絶対に触らないと困る状況に置かれていなければ触らない。
ぺらぺらの紙だけでなく、段ボールなんかも同じなので、片付けの途中に手を洗うと紙以外しかしばらく触れないので、ものすごく時間がかかる。紙の本を読んでいる途中で水を使う作業が間に入ると、本にしばらく触れないので服や布などを挟みながら持って、なんとか読み進めることになる。
学生時代は、手が乾いていない状態のときは、下敷きを右手の下に敷いて文字を書いていた。プリントを1枚とって後ろに回す時は、前の席の子に1枚机の上に置いてもらって、残りの束をしぶしぶ引き受けて後ろに回していたけど、終わり次第右手をスカートでゴシゴシとこする必要があった。
冬の間は長袖の端っこを伸ばして、服を挟んでつかめたのでちょっと楽だった覚えがある。制服は伸びない生地なので、袖を伸ばすと首が閉まるという副作用はあったけど。
紙の何とも言えない「ガサ」というか「ザワ」というか「ゾワ」という感覚が、紙と手の接触面から這い上がってくる。
鳥肌が立つときに肌に感じるそそそっという感覚を重たくしたような、ジョリっとしたものが這ってくるような、黒板を爪でキーっとやったときに耳の上あたりに残る感覚から金属パーツを外したような感じと言えばわかってもらえるだろうか。
多分わかってもらえない。
とりあえず、なんとも言い難い感触ということ。手が乾いているときは全然平気でちっとも紙なんか気にならないんだけど。
同じ感覚を持っている人と出会ったことは無いけど、一度くらいは出会ってみたい。
一番初めに「他人の感覚で世界を感じてみたい」と書いたのはもちろんのこと。だってめちゃくちゃ楽しそうなんだもん。
それと同じくらい「他人にこの手が濡れた状態で紙を触った何とも言えない感じ」を感じさせてみたいと思っていたりもする。
感覚交換装置みたいなの、誰か開発してくれないかなー
( *´艸`) みんなどんな反応をするんだろう
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