某劇場職員のいまの感じ 2020年5月
某劇場で制作として働いている。
2月末から4月頭にかけて、次々と劇場主催の公演、貸公演が中止中止となっていく過程で、我々劇場職員の雰囲気は、淡々としていた。ヤケクソというわけではないが、数ヶ月、数年間に渡って取り組んできた自分の仕事が水泡に帰す徒労感はなかなかのものがある。一方で、公演を打つプレッシャー、大量の業務から解放される安堵感もあったと思う。みんな、その2つの複雑な感情の間で逆にフラットになっちゃった感じだ。劇場内には、コロナ対策のためそこら中開け放した窓から吹く風の