ひきこもり中にやってたこと

引き込もりの期間がある事が、これまでずーーーーーーーっと恥ずかしかったのだけれど、ここにきて「この経験最高じゃないか」と肯定できるようになれた。

理由は省くけれど、人生経験において無駄などないのだ。

さて、私は引きこもっていた間、何をしていたのかというと、ひたすらオンラインゲームをやっていた。ファイナルファンタジー11というMMOゲームだ。ゲーム内ではモンスターを倒してレベルをあげたりするだけでなく、物語を進めたり、物語を進めずとも、アイテムを作って売ったりしてお金を稼いだりすることが出来る。

私はその世界でひたすら仕入れ販売をしていた。

ゲームの中の世界は広大で色んな街がある。
私がやっていた頃は主にジュノと呼ばれる大都会に人が集まっており、そこに競売システムがあったのだ。

競売には何でもだせる。
自分が売りたい価格を設定して出品をすると、その価格に納得した人がいれば買って貰えるシステムだ。

だいたい皆モンスターから得たアイテムや、自分で作った装備や料理の品などを出していた。

私はここに地方都市の店で売ってるりんごを仕入れてきて薄利をのせて売っていた。
地方都市にいけば簡単に手に入るりんご。
その行く手間を省きたい人が競売で買う。あんまり高いと売れないので10円20円の薄利をのせて、毎日せっせと出品し続けた。

幸いライバルはいなかった。そんなショボい仕入れ事業誰もやらないのだから当たり前。私しかやってなかったこともあって、利益が10円や20円の世界だったけれど、私はこれで300万円ほど稼ぐことができた。

ちなみに判りやすく円で貨幣表示をしているけれど、実際はギルだ。

300万ほど稼いだころ、唐突にこの事業に飽きてきた。そんなに需要があるわけではないけれど、売れないわけでもない。毎日チマチマやってれば確実に稼げるけれど、ルーティーンの繰り返しで、ある日突然私に飽きが訪れてしまった。

飽きた私は300万円を使って裁縫スキルを上げることにした。裁縫スキルが服がつくれるし、高い値段で売れるのだ。

私は早速裁縫スキルを上げるために材料を揃えてせいを出した。

つづく


つづく

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