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雑記|手放したい言葉
高校生のとき「ちゃんと化粧して」と言われた。「一緒にいるわたしが恥ずかしい」とも言われた。朝は起きられないから授業中に少しずつ仕上げた。
少し太ったときは「膝の上に肉がのっている」と言われた。体重が50キロを超えることは悪だった。
大学生のとき「ピアスくらいしたら」と言われた。なぜ、とはきかなかった。きいたかもしれないけど覚えていない。
大学に行くため玄関で靴を履いていると、その服は変だと指摘された。こういうものなんだよ、と言い返す日もあったけど、変な服で出かけるのがいやで大学は遅刻ばかりだった。
社会人になると「顔色がわるいね」とよく言われた。眠いんですとか元気ですよとか、毎回返すのがめんどうだった。たぶん心配してくれていたんだと思うけど、「わたしは顔色がわるい」としか思えなかった。
黒い服を着ていると「全身まっくろだね」と言われた。軽くてお気に入りのリュック型エコバッグを背負っていた日は「小学生かよ」と言われた。足の爪をショッキングピンクに塗った日は「なんでそんな男にモテない色にするの」と言われた。ただ話していただけなのに「少しふっくらしたね」と言われた。体重が増えたことを指摘されるのがいやで、自分から「太っちゃってさ」とよく話した。
後輩に「ファンデーションの色が白すぎる」と言ったことがある。ずっと気になっていて、何年も経ってから2人きりのときに言った。あんなこと言わなければよかった。