G7広島サミットを終えて
広島でのG7サミットが終わりました。
全体的なまとめや評価は色々と検証が必要でしょうが、被爆地・広島に各国の首脳が集い、核使用の惨禍に触れたという意味では、歴史的な機会になりました。
核軍縮に向けた「広島ビジョン」は、その中身についてはまだまだ現実的な道筋が示されているわけではないようですが、G7を通じては、核に関する初めての声明になったということで、ここをきっかけに具体的な成果を目指していかなければいけません。
G7以外にも、各招待国が参加し、特に「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国などが参加をして意見を交わしたことも、重要な機会になりました。
また、戦時下であるウクライナからは、ゼレンスキー大統領が電撃来日し、戦争終結に向けた支援を訴えました。
G7や「グローバル・サウス」の各国と意見を交わし、問題意識を共有したことは、今サミットの象徴的な一コマだったと思います。
ここまで、議長国として取り組んできた政府に敬意を表するとともに、
全体的な評価については、しっかりと検証をしたうえで、さらなる改善点を洗い出す作業が必要になります。
簡単な道のりではないからこそ、ここに一喜一憂せず、
長期的な視点で、与野党が建設的な国家戦略を描けるような骨太な議論を進めていかなければいけません。
歴史的なタイミングでのG7サミット。未来につながる契機としたいところです。