維持することの大切さ 2
CDの生産でいかにコストを下げるか
ここからはガチです。本気で同人音楽で食っていく為にたどり着いたノウハウですので、若干世知辛い…というか、相当なリアリティがある話です。同人音楽を夢のままでは終わらせたくないという人だけ読む事をオススメします。現実は極めて地味です。
同人CDは、10曲入で1,000円程度が妥当な金額と言えます。本来曲数で価格を測れるものではないはずですが…、そこは仕方ない。人間とは常に数で価値を測る生き物です。CDの生産で、本来最もコストがかかるのはCDの生産です。私が以前まで(今でも)プレスをする場合に頼んでいるのは クラウドナイン さんです。どういう仕組なのかとにかく安いので利用させていただいております。プレスをする場合、全て含みでの金額ですから約8万円で完結です。音楽以外の必要経費、例えばジャケット絵を2万円で依頼したとしますと、10万。イベントでの1枚1000円で売った場合、利益は1枚900円。同人ショップで店頭価格1200円で売った場合、卸値は840円となります。
ここでの重要な問題は、プレスには時間がかかるという点です。前もっての準備が不可欠となります。それに、上記の金額が通常納品の金額です。なので、特急料金はもちろんそれなりに増えます。それに、ジャケットのデザイン料などは一切含んでいません。自分で出来ることが前提の話をしています。ので、それも報酬に上乗せ、となると、かなり増えます。
M3での利益だけ、の話をすると、105枚売るまでは利益が出ない、というのは個人サークルにとってはなかなか厳しいものがあります。更に、前述の通り「100枚売れても900枚の在庫」を抱えます。同人ショップが取り扱ってくれたとしてもせいぜい20~50枚くらいですから、現実的な在庫として700枚程抱えることを覚悟しなくてはなりません。これが…とてもとても精神を病みます。
さぁ、では行きましょう。CD自作の道を
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