原則7「聞き手にまわる」|人を動かす
人に嫌われるための4か条
はい、今回の原則は結構他のジャンルの本にも紹介されていそうな内容です。カウンセラーは自分のことをほぼ話さず、聞くことに専念して相手の悩みを相手に解決させるとかの話もご存知の方も多いのではないでしょうか?
カーネギーは本書で、こんな逆説的な書き方をしています。笑
人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑されたりしたかったら、次の条項を守に限る ー
一、相手の話を、決して長くは聞かない。
一、終始自分のことだけをしゃべる。
一、相手が話している間に、何か意見があれば、すぐに相手の話をさえぎる。
一、相手はこちらよりも頭の回転が鈍い。そんな人間の下らないおしゃべりをいつまでも聞いている必要はない。話の途中で遠慮なく口をはさむ。
下の方ほど過激になっていってますね。笑
話し上手になりたければ、聞き上手になることだ。興味を持たせるためには、まず、こちらが興味を持たねばならない。
聞き上手になるには
カーネギーは、相手の話を聞く時には以下の2つがポイントだと語っています。
①相手の話に心を奪われる
②惜しみなく賛辞を与える
②の賛辞とは、例えば次のような言葉です。
「お話をうかがって、大変楽しかったし、また、とても得るところがありました」
「私もあなたぐらいの知識があればいいと思います」
「ぜひもう一度お会いしたいと思います」
ただ、この2つのポイントは、繰り返し言われているように本心でなければ逆効果、むしろ嫌われかねません。
なので、相手の話に心から関心すること、つまり好奇心が大事なんですね。私はこの好奇心というものは日々意識していないと低下していくと思っています。子供の頃はあったなあ...と感じる方も多いのではないでしょうか?
日頃から、
「これってどういうことなんだろう?詳しく知りたい!」
「なんでこれってこうなってるんだ?」
「なんでこれが今アタリマエになってるんだろう?」
と、意識的に好奇心を育てて行くことが重要かな、と思うわけです。気になって調べて行くと情報検索力も上がって一石二鳥!笑
ただ聞いてるだけでは話は盛り上がらない
この原則、納得する部分もあるのですが、私はこれだけでは足りないと思うんです。
ただ相手の話を聞き続ければいいシチュエーションって毎回じゃないですよね。
私はこの原則に加えて、以下の2つの力も必要だと感じます。
①質問力 (聞き出す力)
②面白い話をする力 ( "interesting" でも "funny" でも)
聞くこと自体が上手いだけよりも、相手が気持ちよく話しやすくなる状況を作りだせる方がいいですよね。そのための手段の一つが "質問" だと思います。まさに、「いい質問ですねぇ!」と相手に思われるような質問をすることが大事ですね。笑
また、相手が話を聞きたいと思っている場合も大いにあります。
講演会は最たる例ですよね。相手の話を聞きたいから会場まで行ったのに、講演者が来場者の話を「うんうん」と聞くだけで終わったら嫌じゃないですか?笑
この場合、問われるのは聞く力ではなく話す力、それも相手が聞いてよかったと思えるような面白い話をする力です。
これ、私もまだまだ未熟なので教えられるコツなどがなくて申し訳ないのですが、私が話が上手い!と感じる友達は、お笑いやトーク番組、本などで面白い話とは何かを研究し、実際に場数を踏んで実践・改善している人が圧倒的に多いです。学ぶことは多いですね...!
今回は持論多めになってしまいましたが、私なりの価値を提供できてたら嬉しいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
「話すことは知識の領域であり、聞くことは叡智の特権である」
ー 医学者 オリバー・ウェンデル・ホームズ ー
原則7:聞き手にまわる。
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