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今日の科学 9月6日 物理学者エドワード・アップルトンが生まれた日

1892年9月6日は、イギリスの物理学者エドワード・アップルトンが生まれた日。地球の周囲には、窒素と酸素を主成分とする大気があります。それらの分子は基本的に電気的に中性です。しかし、アップルトンは大気の上層部分に、電気を帯びた分子や原子が存在する領域の電離層が存在することを示しました。

電離層は、地表から60~800kmほど上空にあるイオンの層です。電離層は、地上に近い順にD層、E層、F層の3種類あることが知られていて、わりと波長の長い電波を反射したり、吸収したりします。アップルトンは、BBCの送信機を使って1924年に、E層が上空100kmほどの距離にあるこを発見し、翌年の1925年にその上下にも電離層(D層、F層)があることを発見しました。この功績によって、彼は1947年にノーベル物理学賞を受賞しました。

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荒舩良孝
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