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今日の科学 8月16日 アメリカの生物学者ウェンデル・スタンリーが生まれた日
1904年8月16日は、アメリカの生物学者ウェンデル・スタンリーが生まれた日。
彼はタバコやトマトに感染するウィルスであるタバコモザイクウィルスを単離して、結晶化することに成功しました。ウィルスの研究を大きく前進させることに貢献しました。
ウィルスは20〜300ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)と、とても小さなものです。しかも、細胞を持たずに、DNAやRNAなどの核酸とタンパク質の殻によって構成されてるため、生物の仲間に入れるかどうかでも大きな議論となっています。
ウィルスはその小ささから、顕微鏡を使っても見ることができないため、初期にはその存在を疑う人もいました。でも、スタンリーはタバコモザイクウィルスの結晶化に成功しました。生物と同じように遺伝情報を複製し、増殖できるウィルスが結晶化されたことは、世界中の研究者を驚かせ、その後、ウィルス研究が大きく進むきっかけとなりました。この功績によって、スタンリーは1946年にノーベル化学賞を受賞しました。
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