今日の科学 7月7日 ひまわり8号が正式運用を開始した日
2015年7月7日は、気象衛星ひまわり8号が正式運用を開始した日です。
気象衛星「ひまわり」シリーズは、西太平洋やアジア地区の気象観測のために打ち上げ、運用されています。ひまわり8号は、解像度や観測頻度が向上し、気象予想の高精度化に貢献しました。
気象衛星は、地球観測衛星の一種ですが、主に天気予報に使われることから、その名前がついています。地球は1つの惑星なので、それぞれの地域の気象が影響しあっています。そのため、複数の静止気象衛星と極軌道気象衛星で構成される世界気象衛星観測網を構築しています。
日本は1977年に運用を開始した「ひまわり1号」以来、観測網の一角を担っています。2015年7月7日に運用を介した「ひまわり8号」は、画像をカラー化し、解像度が上がりました。しかも、1階の観測時間が短縮したことで、より細かい気象データを手に入れることが可能となりました。そのため、局地的な豪雨の予想などに役立っています。
「ひまわり」シリーズは、5号の後継機の打ち上げに失敗し、2003年から2005年の3年間運用できずに、アメリカの静止気象衛星を借りていた時期もありました。その反省を踏まえ、ひまわり7号からは他の衛星のバップアップとなる待機運用を設けています。
ひまり8号は2022年12月13日から待機運用となり、現在は、ひまわり9号がメインで気象観測を続けいています。ひまわり8号、9号の後継機となるひまわり10号の開発も進められていて、2029年年度からはひまわり10号が活躍する予定になっています。
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