今日の科学 8月30日 物理学者アーネスト・ラザフォードが生まれた日
1871年8月30日は、ニュージーランド出身の物理学者アーネスト・ラザフォードが生まれた日。ラザフォードはウランからアルファ線とベータ線の2種類の放射線が放出されていることを発見し、アルファー線の正体がヘリウム原子核であることをつきとめました。
ラザフォードは他にも、元素が放射線を出しながら、他の元素に変化する現象を発見しました。元素の放射性崩壊を発見したのです。多くの元素は半永久的に安定なものが多いですが、放射線を放出する放射性元素は、崩壊によって他の元素に変化することがわかり、「元素の放射性崩壊」という新しい考え方を示しました。その功績により、1908年にノーベル化学賞を受賞しました。
元素の放射性崩壊は、原子核を理解するうえでとても重要なものです。さらに、当時、よくわかっていなかった原子の構造を示すモデルもつくりました。ラザフォードのモデルは、中心に重い核があり、その周りを電子が回っているというもので、その後の原子物理学の発展に大きく寄与しました。
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