191206 人工衛星ALE-2打ち上げ成功
世界初の人工流れ星の作成を目指すALEの2番目の人工衛星ALE-2が、2019年12月6日17時18分(日本時間)ごろ、アメリカの宇宙ベンチャー企業ロケットラボのエレクトロンロケットによって、ニュージーランドのマヒア半島の発射場から打ち上げられた。
ロケットは順調に打ち上がり、日本時間19時過ぎには、ロケットラボのTwitterでALE-2が軌道投入される様子がツイートされ、20時10分には所定の軌道に投入されたことが確認された。
ALE本社では、社長の岡島礼奈さんをはじめ、社員、関係者が集まり、ロケットラボがYouTubeで配信したライブストリーミングを見守った。
打ち上げが迫ると、緊張感が高まり、祈るような気持ちで画面に映るロケットに見入っていたが、ロケットが無事に打ち上がると、拍手が起こった。
ロケットはきれいにリフトオフしたものの、ALEとしては、人工衛星が無事に軌道投入されるまでは気が抜けない。そのまま、ライブストリーミングを見続けていた。ロケットの1段目が切り離された後、ロケットに搭載されたカメラが人工衛星ALE-2を映すと会場が沸き、喜びを拍手で表現した。
ロケットラボのライブストリーミングは、ALE-2の軌道投入の前に終わってしまったので、岡島さんとしては中途半端なままで終わった感はぬぐえず、「喜んでいいのかよくわからない」という感じだったが、「自分たちの衛星が宇宙に行き、地球をバックに映ったときが一番気持ちが盛り上がりました」と感想を口にした。
また、岡島さんは「2号機はすぐにオペレーションができる軌道に投入されて、今まで夢としてやってきた人工流れ星づくりをちゃんと確立させて、実現させる段階になったなと思います。だいぶステージが変わったなと思いました」とも語り、いよいよ人工流れ星をつくるフェーズに入ったことを実感していた。