出会いの瞬間(tacica)
好きなアーティストがたくさんいる。
私は昔からバンドの曲を聴くのが好きだ。J-POPも聴くしHIPHOPも聴く。洋楽バンドも好きだ。
友人らに好きな楽曲について語っていると「どこで知るの?その人たちテレビに出てないじゃん」と言われることがよくある。正直それでもいいとも思った。知ってる人だけ知っていればいい。有名になり音楽テレビ番組のよろしくない音響で変な音を響かせるくらいなら、ライブハウスで聴けるだけでも構わない。まぁそれだとアーティストにお金が入らないのでほどほどに有名にはなってほしいという思いもあるが……。
彼等の曲と初めてあったときのことはよく覚えている。
私はラジオを聴いていた。当時学生だった私は毎晩スクールオブロックというラジオ番組を聴いていた。
そこで流れていたのがtacicaの「命の更新」だった。
「生きていたいと願うこの星が」
「ありとあらゆる悪を嫌うと何故か自分のことも嫌いになった日」
殴られたと思った。それくらい強い衝撃が走った。
私はすぐにインターネットで調べた。今思えばすぐにググれるいい時代いい環境に産まれたことに感謝したい。
「雨の気配に息を切らして走る」
疾走感のある演奏と歌声。私は彼らの楽曲にすっかりハマってしまっていた。
幼い頃聴いた曲に「ラジオ・スターの悲劇」というものがある。
彼等以外にもラジオをきっかけに知ったアーティストは結構いる。毛皮のマリーズ、世界の終わり、Galileo Galilei……。
たくさんの出会いをくれるラジオという文化を私はこれからも大切にしていきたい。