創作意欲note memo-02
自分にとって自然的なものとはなんなのか、趣味の陶芸から考えてみた。
僕は焼き物が好きだ、特に釉薬がどっぷりと掛かっている陶器のものが好きだ。自分なりの胸きゅんポイントを言語化しておきたい。
胸きゅんポイント01 人工的に作った岩という概念
岩とは、ざっくりと言えば堆積した土が圧縮されたり、マグマの熱にさらされて性質が変化したりしてとてつもない時間をかけて出来上がったものです。
それを焼き物は、土という天然物に熱を加え、本来、何万年いや何億年の歳月を費やして作られる工程をまさに瞬時に岩というものに変えてしまっているのです。
焼き物が、とても純粋というか原始的な手順でできあがっているがゆえに結果として自然物と近い生成過程をたどったのだと思います。
それがなんだかいいんです。無理してない感じが。
胸きゅんポイント02 窯が絵を描くという向き合い方
次に好きなポイトは、釉薬が見せる予期せぬ表情。窯に入ってしまえばもうコントロールできないとうい部分です。
絵や彫刻は、満足のいくまで意識によって作品をいじくりまわすことができる。しかし、焼き物の場合その行為が火という自然現象にゆだねられている。もう窯に入れてしまえば後は神のみぞ知るという感じ。
そこらへんが、他の芸術とは一線を画すところかも知れないし、自分が引かれているゆえんなのかもしれない。
釉薬が重力で垂れたり、絵付けがにじんでたり、結晶化した模様が出たり、貫入が入っていたり、ととにかくそういう人為を感じないところがたくさんある。
で結局は、コントロールしきれないところに一番美しいものがあると感じるからです。
結論、ただ疲れているのかもね。自分。
結局自然的なものに惹かれているのは、
なんでもコントロールしようとしてしまう、またはコントロールできると思っている人間的な部分に、自分で疲れてしまっていることの現われかもしれないですね。
他力本願になって安心したい。予定調和な部分をできるだけ無くして気楽に考えたい。
そんなメッセージを感じているのだと思います。
飽きやすい自分の為に、こんな感じで自分の興味のあることを言語化してゆき、好きの強度を増して行けたらいいと思っています。