文献学研究者のためのインド渡航備忘録-②準備編
2024/10/17更新
こんにちは。前回はインドに行くきっかけの所から早速振り回された話をしました。このやり取りがあって、インド渡航を決めたのは9月の頭でした。
そこから、10月に入り渡航に向けて本格的に準備を始めました。10/3現在で進めているのが、
予防接種
ビザ申請
SIMカード
Uberの登録
あたりです。
場所が場所なだけに、事前の準備が必要かと思い早めに進めているので、実際にはもう少し遅くても問題ないのかもしれませんが、予防接種なんかは早めに進めておいた方がよいでしょう。ここからは、私が始めた順番にお話ししていきます。
※このnoteはあくまで備忘録ですので、終わったものから随時追加していきます。
予防接種
インドは予防接種が必要なワクチンの数が世界でも最大らしいです。外務省からはワクチンは義務付けこそされていませんが、免疫を持っておくことが推奨されています。
こうしてみると、日本ではほとんど見かけない病気ばかりです。特に狂犬病なんかは、知識としてあるだけで身の回りではほとんど聞きません(あったら怖いですが)。現地の医療状況も整っているわけではないので、日本で予防接種を済ませておくのが得策かと思います。
さて、実際に受けるために「インド 予防接種」で調べると、接種のできるクリニックがいくつか見つかりました。しかし、よくよく見ると、これらのワクチンは各々で価格を決められるのか、多少値段が違うようです。色々見て回りましたが、最終的には一番値段の安い所にお願いすることにしました。値段はこの後。
ちなみに、上記のワクチンの中には、複数回接種することで免疫を獲得できるものがあるため、渡航までの期間から逆算して早めに摂取しておく必要があります。私の場合、情報を集め始めたのが9月の中頃で、できれば10月の頭には打ち始めておかないといけないという状況でした。10月からは学期が始まるし、早めに打っておこうと思い、9月末に予約をしました。
1回目(9/30)
都内の雑居ビルにあるクリニックで接種しました。同じ時間に予約していた人にもインド行く方がいたので、それなりに人気なクリニックのようです。
案内されてしばらく待っていると、診察室に呼ばれて医者から、簡単にインドの衛生状況、推奨されるワクチンについて説明を受け、接種するワクチンを選んでくださいと言われました。
事前に確認していたので、先に挙げたものと大きく外れることはなかったのです。その医師は推奨度を3段階に分けて説明してくれました。「ハイデラバードの場合、日本脳炎はそれほどリスクがないので、3軍ですね」、「代わりに、マラリアが都市部でも確認できるようなので、その予防薬も必要かと思います」などなど。丁寧でよかったです。
ひとしきり説明を受けて、A/B型肝炎、破傷風など、狂犬病、腸チフスのワクチンに加えて、マラリアの予防薬もいただくことにしました。ワクチンの準備をするために、一時待合室に戻ってから接種を受けました。すべて片腕に打つタイプで、利き手とは逆に打ちます。なお、その後3日ぐらいは、腕を動かすと痛みはありましたが、今は消えています。
接種を終えると、お会計です。そこは現金かクレジットカード、他の決済も使えるようでした。WHO公認の様式というワクチン手帳のようなものをもらって、次回(1週間後)も持参してくださいと言われて、1回目の接種は終わりました。
全部終わるまでは30分ぐらいでしたが、午後の部の最初だったので早かっただけだと思います。後の方になると、もう少しかかるかもしれません。
費用
さて、皆さん気になるところでしょう。相当な数のワクチンを打ちました。しかも保険がきかないので、完全に自費です。全体でこちら。
診察料 2,500円
A/B型肝炎混合ワクチン 14,500円
破傷風/ジフテリア/百日咳 9,000円
狂犬病 14,000円
腸チフス 13,000円
マラリア予防薬 1000円/1錠*30錠 30,000円
小計(税抜)83,000円
合計(税込)91,300円
高すぎるやろ。どないなっとんねん。
「自分探しにインドに行く」みたいなのが昔流行りましたが、予防接種の金額で目が覚めた人もいるように思います。
なお、各種ワクチンは1回の値段なので、複数回打つものはその分だけ費用が掛かります。つまり、総額では15万円近くなります。今回は研究費で賄えるので、後々帰ってくるとはいえ、相当な出費になりました。帰ったら早く報告書書かないとなあ…。
2回目(10/7)
前回の接種が終わったときに、「次回は1週間後です」と言われていたので、忘れずにカレンダーにメモを取りました。
当日は授業があったのですが、初回かつ行きなれたゼミだったので、先生ごめんなさいとキャンパスの方を向きながらクリニックに向かいました。
時間は前回と同じく16時で、午後の診察が始まるのと同時に受付へ。
早く終われば授業もギリギリ間に合うか?と思っていると、
受付の方:予約できてないですね
え?けど、前回に1週間後と言われましたよ?どういうこと?
よくよく聞くと、予約できていた訳ではなくて、改めて言わないとだめだったみたいです。予約がないとシステム的にダメらしく、その場で予約を取ったことにして対応してもらいました。
数分待ってから診察室へ。前回の接種の時に副反応がなかったかの確認が入り、特に問題がなかったことを伝えました。それから接種して、接種費を支払って解散になりました。
次回は2週間後に接種して終わりになります。
費用
2回目は一部のワクチンだけなので前回よりは安くなりました。
診察料 2,500円
A/B型肝炎混合ワクチン 14,500円
狂犬病 14,000円
合計(税込)34,100円
やっぱり高いですね・・・。あと1回打つことも考えると、インドに行くために一番お金がかかるのは、実はワクチン代なのかもしれないですね。
いよいよ次回で最後です。