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コンクリートマーキング
アスファルトが剥がれて半分くらい土が露わになっている駐車場、前は銭湯があったが、かれこれ5年以上も雑草が群生している空き地、テナント募集中の空き店舗前。このような人が見向きをしなくなった土地がコンクリートジャングルの都内で犬の散歩をするとき、どれほど役に立ったことか。
犬は住宅地に立っている電柱を伝言板として、当然のように他の犬のマーキングに自分のマーキングを重ねる。用を足す独特の挨拶で自分の
フォリナーとフォリナー
先日、大学の食堂で昼食をとっていたら、聞きなれない響きの話し声が聞こえて、左隣のテーブルに3人の留学生が座っているのに気がついた。
「かれ……あなたはすこし、としうえ思う」
「いいえ、わたしは22歳です」
「違うよ、と思います」
時々聞こえる英語のアクセントから2人はイギリス人の学生で、1人は中国人の学生らしいとわかる。日本語はその3人の誰にとっても母国語ではないのだということは明らかだったが、
クリティック・アラベスク
東京藝術大学先端芸術表現科 長谷部浩研究室では、fecebookページにて批評のサイトを開設しています。演劇、ダンス、展覧会、映画などさまざまなジャンルの批評、紀行文や随筆を掲載しています。noteでの公開もはじめました。どうぞよろしくお願いいたします。
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Hiroshi Hasebe