【左右盲】私の「左と右」の向き合い方
左右盲というのは、右と左という言葉を認識するのに時間がかかってしまうことです。
何を隠そう私は左右盲で、昔から左右の判断が苦手でした。
頭が悪いと思われたくなかったので、必死に隠して生きてきましたが、
この「左右盲」という病気でも障害でもない症状というのが世間的に認められているそうなのです。
しかもそういう人は結構多いと知って、驚いたのと同時に何だか嬉しくなり、ネットでいろいろ検索していました。
「左右盲」を世に知らしめたといわれる漫画です。
なぜ左右盲になった?
左右盲は統計的に「左利き」の人や、利き手を矯正した人、女性などが多いそうです。
ちなみに私は手は右利きですが、スノボのスタンスはグーフィーなので左利き足です。こういうのも何かに影響してるんですかね。
方向を相手目線で教えるなど、職業的なことで左右盲になってしまう人もいるようです。
左右盲あるある
私が今まで左右盲で不便だと感じたことや、それをどう解決したかを書いてみました。
書いてみて、共感されるかもしれないし、やっぱり「変なの」と思われるような気もしてきましたが、かるーい感じで読んでもらえるとうれしいです。
視力検査で恥をかく
左右盲にとって視力検査は、「左右」と向き合う精神的に厳しいイベントになります。
視力を検査すると同時に、自身が一年間「左右」を克服すべく努力を積み重ねてきたか試されることになるからです。
当然、その努力を怠った場合は、
「こっち(指を右に向ける👉
「こっち(指を左に向ける👈)」
というジェスチャーと共に「左右が言えない」恥ずかしい自分を披露する羽目になります。
いちおう直前に左右の概念を確認してから検査に挑みますが、それでも
「えー、みぎ」
「あーっと、…ひだ…り?」
辿々しく答えることになります。ちなみに私の視力は1.5なので左右盲は視力は影響しないもようです。
着物の「前合わせ」を間違えそうになる
私は着物を着るのが好きなのですが、和装には「前合わせ」というルールがあります。
和装の前合わせは男性女性に関係なく「右前」らしいのですが、
「勘弁してくれ(≡ε≡;)」
と思います。
そもそも相手からみて「右前」って言うんですよ。
「難易度高すぎだろ(・ε・`*)」
と思います。
左右盲なのに相手の立場で考える余裕なんてないんですよ。右か左かだけで必死なの。
しかも着付けする時って鏡を見ながら着るんですけど、着付けを習う時とか動画で着方を観る時って、逆になるじゃないですか。あれも混乱の極みですね。
対応としては、私の利き手(右)でスマホを胸元にしまう動作をエアーで行ってみて確認します。
そういえば洋服だと男性は右前で女性が左前らしいですよ。「はぁ!?」とキレたくなりますね。
中世ヨーロッパの貴族社会では、女性はドレスを使用人に服を着せてもらっていたので、着せる使用人が着せやすいように前合わせが逆になったそうです。豆知識はいいんですけどね。結局どっちがどっちかわかりません。
他人のナビで慌てる
右折と左折と向き合わなければならないので、運転が苦手な左右盲民は多いと思いますが実は私、運転は好きなんです。
これはもう場数を踏んで慣れていきました。
幸いカーナビが曲がる方向を音声と共に視覚的に教えてくれるので、ナビとにらめっこしながら運転すれば問題ありません。
ところが、助手席の人にナビしてもらうとグズグズになるのです。なぜでしょう。
どうやら慣れ親しんだナビの女性の音声じゃないとダメみたいです。
昔、上司と店舗巡回するということがちょくちょくあったのですが、助手席の上司が「そこ右ね」とかナビしてくれるたびに私がアタフタしていたので、
「あ、この子左右の判断苦手なんだなー」と察して
「こっち!」とジェスチャー付きでナビしてくれた事を思い出します。
自分でナビするときはもっと慌てる
他人のナビも理解できないのに、自分が地図を見て瞬時に左右を判断して、アウトプットできるわけがないでしょう。
止むを得ずナビをしなければならない場合は、スマホのGoogleナビの画面を事故らないタイミングで相手に見せます。
rightとleftは絶望的
日本人といえど英語は学生の頃から必修科目として学んでいますから、「Apple」や「Pen」といった基本的な単語を見れば「りんご」「筆記ペン」と瞬時に思い浮かびますよね。
なぜか「right」と「left」は頭に浮かんでこないのです。
私は中学生時代ソフトボール部だったのですが、練習嫌いでレギュラーにもなれなかったけど、唯一「ライトとレフト」に関わっていたのは良かったと思います。外野手でした。
だから英語のテストなどで「rightとleft」が登場した時は、中学校のグラウンドを思い浮かべて「rightは一塁のほう」「leftは三塁のほう」と頭の中で確認していました。
何なら「ライト〜!ボールいったぞー!」という監督の声とボールの軌道も思い出していました。
こんなんで日常英会話が対応できるはずがありません。
海外旅行した時に英語で道順を聞いたことがあるのですが、「Turn left…」と言われた瞬間に思考停止しました。
「レフト〜!走れー!」と監督の声を思い出している間に道案内は終わっているのでした。
左右盲は幼少期の訓練が大事なのかも
いかがでしたでしょうか。
大変そうだなと思われたかもしれませんが、まぁ実際不便です。
左右盲になってしまう原因はわかっていないので、「左右盲」というちょっと「仕方ないね」的なネーミングのおかげで、ギリギリのところで『能力無い認定』を回避している感はあるのですが、
私の場合シンプルに「ちゃんと訓練してこなかった」が原因なような気がするのですよね。
幼少の頃に左右判断の訓練をした記憶がないのですが、すべからくみんな教わってきたのでしょうか。
私に断りもなくいつの間にか「右はお箸を持つほうだよね」ということになっていた気がします。
そしてお箸を持つのが苦手だった私は「右はお箸を持つほうね」と言われて「お箸を持たずに生きていく方法はないだろうか」という「どっちで持つか」を超えた発想を展開してしまったから左右盲になったのかもしれません。
いずれにせよ「左右を判断する」というのは簡単なことではないと、ひろゆきさんも言っていて、単純に頭が悪いわけではないのです。左右は難易度が高いのです。
お子さんを持つかたは、早いうちからみっちり左右判断の訓練はしてあげたほうがいいと思いました。あと野球ね。