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ビジネス書が嫌……というより心は自由じゃないのかな、という話。
ちょっと前から身近で謎の活動が始まりまして。
上司がお勧めするビジネス書や人生訓の本をみんなで読んで感想を述べあいましょうという、なんだか部活?読書会?のようなグループ活動です。
もちろん、そんなものが強制参加だったら微妙に問題なので希望者だけがリーダーに申し出て参加……という形のはずなのですが、ある日突然、私もメンバーに含まれていてもやもやするというか、まあ端的に言うと不愉快というか。
いや、だって私は参加表明した覚えもないし、興味があると言ったことすらない。なんだったら(好かんなあ……近寄らんとこ)と思ってるくらいなのに、なぜ勝手にメンバーにされたのか、ちょっと真意が解りません。職場で喧嘩するわけにもいかないから当面放っておいてますが、結構胸にくすぶるものはあります。
まあ、そんなことされたら課題図書とやらは意地でも読みませんが。なぜ読まないのか、と問われれば「希望していませんので」と答えるだけです。そりゃそうだ。
そもそもとして。
私は、人に何某かを強制したりされたりということが好きではない。だから、良い方向へ成長するにはあれをしろこれをしろ、こういうことができないようではダメ、というような本を勧められるのがあまり好きではありません。
それと、読書というのは本選びの段階から本人の自由、読んだあとに感想があろうがなかろうがそれも自由、と思っているので、なんか会の主旨にも賛同しかねるわけです。
正確に言うと書物に罪はなく、利害関係の存在する場でそれを勧める感性が好きではない、ということになるのでしょうか。
ビジネス書やら人生訓の本なんか一冊も読んだことない、という人がいてもいいと思うし、そういう人の中にもよっぽど物事が解っているという人もいると思います。別に自己啓発に興味がなくても成長する人は勝手にするしね。
ちゃんと職務を果たしていれば、約束しただけの一定の成果を出していれば、そりゃ研鑽に励む人より評価は下がるかもしれないけど、だからって咎められるほどのことはないんじゃないの?とも思います。
その辺りの押し付けの匂いがするのも、嫌な理由かもしれません。
いや、上の人が勧めた本を読んだからって勝ちじゃないので。私には子供の頃から読書の習慣がありますが、読みたくない人には読まない権利があると思うし、そこ を捕まえてどうこう言うのはまったく持って格好悪いことだと思います。てか、それって思いやりにかけるよね。
もちろん本を読むこと自体は良い事です。
いわゆるビジネス書の中にも名著はあるし、自分でも書評などで気になったものは読むことはあります。
読むこと自体がだめだとはまったく思わない。
この活動で人生を変える一冊に出会う人もいるでしょうし、見識が深まる人もいるでしょう。
しかし、そこには自由があってほしいなあとは切に願うところでもあります。
好きな本を好きなタイミングで好きなように。
時には読まない選択もあり。
それでいい。それがいいと思います。