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イケてる人と一緒に働きたいと思ったのは、イケてる人と同じと思われたいからか。イケてる人と見られたいからか。この構造はとりあえずGoogleやFacebookに入ってしまえという構造に近い。

皆さんこんにちは!今日もアカデミックな世界をちょっぴり覗いてみましょう。今回のテーマは「なぜ人はイケてる人と働きたがるのか?」。これ、実は奥深い心理が隠されているんです。まるで「とりあえずGoogleかFacebookに入っとけ!」みたいな風潮、ありますよね?今回はその裏側に迫ります。

1. 「イケてる」の定義 – 曖昧だからこそ魅力的

そもそも「イケてる」って何でしょう?辞書的な意味はさておき、現代社会における「イケてる」は、単なる容姿端麗だけではありません。社会的地位 経済力 革新性 影響力 など、様々な要素が複雑に絡み合っています。つまり「イケてる」は、一種のブランドのようなものと言えるでしょう。

例えば、シリコンバレーのIT企業で働くことは「イケてる」と見なされがちです。それは、高収入や最先端技術に触れられる機会だけでなく、時代の最先端を走っているというイメージが「イケてる」と感じさせるからです。

2. 同一化願望 – 「イケてる」の一部になりたい

人間には、自分が属する集団や憧れの人物と同一化したいという欲求があります。これは社会心理学でよく知られた現象です。イケてる人と働くことを望む背景には、「イケてる」集団に属することで、自分も「イケてる」人間であると認識されたいという心理が働いていると考えられます。

まるで、好きなアーティストのグッズを身につけたり、同じ音楽を聴いたりするのと同じです。「イケてる」ブランドの一部になることで、自己肯定感を高めようとするのです。

3. ハロー効果 – 後光が自分にも当たる?

「ハロー効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、ある対象を評価する際に、目立った特徴に引きずられて他の評価も歪んでしまう現象です。

例えば、容姿端麗な人は、能力も高いと錯覚されやすいです。同様に、イケてる企業や人と一緒に働くことで、「あの人と一緒に仕事をしているんだから、自分もきっと優秀に違いない」と周囲から思われたい、あるいは自分自身にそう言い聞かせたいという心理が働くことがあります。これは、「イケてる」という後光が自分にも当たると期待する心理と言えるでしょう。

4. 自己顕示欲 – 「イケてる」自分をアピールしたい

人間には、他人に認められたい、称賛されたいという自己顕示欲があります。SNSで「リア充アピール」をするのも、この欲求の表れです。

イケてる人と働くことは、この自己顕示欲を満たす格好の手段となります。「私は〇〇(イケてる企業)で働いています」「私は〇〇さん(イケてる人)と仕事をしています」と周囲に伝えることで、自分の価値を高め、優位性を示そうとするのです。

5. キャリアアップ – 実利的な側面も無視できない

もちろん、イケてる人と働くことは、単なる見栄や自己満足だけではありません。キャリアアップという実利的な側面も無視できません。

イケてる環境には、優秀な人材が集まり、最先端の情報や技術に触れる機会が多く、成長のチャンスも豊富です。つまり、イケてる人と働くことは、自身のスキルアップやキャリア形成に大きく貢献する可能性があるのです。これは、非常に合理的な動機と言えるでしょう。

6. 「とりあえず〇〇」症候群 – 安易な道を選んでしまうリスク

冒頭で触れた「とりあえずGoogleかFacebookに入っとけ!」という風潮は、ある意味で安易な道を選んでしまうリスクを孕んでいます。

確かに、大企業や有名企業に入ることは、安定や高収入を得られる可能性を高めます。しかし、それが本当に自分のやりたいことなのか、自分の成長につながるのかを十分に考慮する必要があります。

「イケてる」というイメージに惑わされ、自分の本当に求めるものを見失ってしまうことこそ、最大の損失と言えるかもしれません。

7. まとめ – 「イケてる」の呪縛から自由になるために

イケてる人と働くことを望む心理には、同一化願望、ハロー効果、自己顕示欲、キャリアアップなど、様々な要因が複雑に絡み合っています。これらの心理を理解することは、自分自身の行動や選択を客観的に見つめ直す上で非常に重要です。

大切なのは、「イケてる」という外的な評価に囚われすぎず、自分の内なる価値観や目標に忠実であることです。他人の目を気にするのではなく、自分が本当に何をしたいのか、どのような人生を送りたいのかを真剣に考えることこそ、真の「イケてる」に繋がるのではないでしょうか。

最後に、ちょっとユーモアを交えて言わせてください。「イケてる人と働きたい」と思うのは、決して悪いことではありません。ただ、「イケてる」の定義に振り回されすぎると、自分が何者なのか分からなくなってしまうかもしれませんよ?まるで、流行の服を着すぎて、自分の個性が埋もれてしまうように。

今回の記事が、皆さんのキャリア選択や人間関係を考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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