和語・漢語・外来語【気になった日本語】
こんにちは、あらたんごです。
今回は、日本語教師になりたい私のアウトプットを兼ねての投稿です。もし、国語の勉強にもなりますので、もしよければ最後まで拝読していただけると幸いです。
1.和語
和語は、日本語固有の語を指します。日本の語で持ち入れられる語の中では最も古く、大和言葉ともいわれます。
「あめ」「くも」「たべもの」「あつい」など。なお、表記には「雨」「雲」「食べ物」などの漢字を用いられますが、これは単に表記上の表面的なことです。
2.漢語
中国古来の漢字音を用いた言葉を指します。多くは中国からの借用語です。「漢字」「活動」「晴天」など。
3.外来語
英語など外国語からの借用です。「ペン」「ジョギング」「ルール」など。
4.漢語や外来語が難しい理由
和語には「海、川、空、山、雲、星、虫・・・」のように具体的な表現が豊富です。しかし、これらを総称する語は和語にはほとんどありません。そのため、「自然」「環境」「エコロジー」などの漢語や外来語を使わなければなりません。感覚的に使うのが難しいと思うのは、内容自体が抽象的だからです。例えば、「親睦会で行うゲームのルールを説明します。」という文を、和語で言い換えるのはとても難しいです。
5.語種ごとの特徴
和語、漢語、外来語を意味範囲で比較すると、和語は意味範囲が広く、漢語、外来語は狭いと言えます。
例えば、「提出する」「発揮する」「搬出する」の表現はすべて「出す」に言い換えることが可能です。和語である「出す」の意味範囲が広いことが分かります。
6.語種ごとの意味の広がり
語の意味には「中心的で基本的な意味」と「周辺的で拡張的な意味」があります。主に、漢語と外来語は「中心的で基本的な意味」をあらわすことが多いです。
例えば、和語「みる」は、「視覚的な情報を得て、考えて、対処する」という基本的な意味を持ちます。これが「看る」になれば対処する意味合いが大きくなり、「観る」になれば情報を得るという意味合いが大きくなります。つまり、漢語は「中心的で基本的な意味」を多く持ち、和語は「中心的で基本的な意味」と「周辺的で拡張的な意味」の両方の性質があると言えます。
7.名詞を基にした動詞
漢語と外来語の動詞は「名詞+する」という形式を持つことができます。「行動する」や「キックする」というように動詞にすることができるが、和語の動詞で「名詞+する」は、ほとんどありません。「~する」という形式は、動詞の目印として認識しやすくなっています。しかし、「災害」「個人」のように名詞と類似しているものは「~する」とはできません。「名詞+する」となるのは、「通信」「活動」「学習」など動作性の高い名詞のみとなります。
以上、和語・漢語・外来語の語幹についてでした。
各言葉には規則性があって面白く、不思議に感じますね。