新しい仕事が決まる前に辞めるのはアリか
転職先が決まる前に辞めてしまうのは正しい判断なのか、それともリスクなのか?
私の人材エージェント歴7年+のキャリアの中で、最近辞めた、あるいは辞めようと考え始めているたくさんの求職者の方と話してきました。以前は、「次の仕事が決まらないうちに辞める」という話はほぼ聞かなかったのですが、近年(コロナの前と後)で劇的に変わりました。
今では、毎週のようにこのような会話をしているように感じます。
例えばオーストラリアでは、パンデミックの後、私たちの働き方が変化したことに起因して、働く人たちの42%が疲労感や燃え尽き感を感じているというデータがあります。これは、私たちにとって克服するべき課題です。
仕事を辞める動機
長年にわたり、転職活動をする前に辞めた求職者の話を聞いてきましたが、そのほとんどは、軋轢を避けるための、悪意のない言い訳のようでした。私の場合、海外移住や家族の緊急事態などの明確な理由もなく仕事を辞めると言われたら、まず疑っていましたが、最近では変化が起きています。
退職者数で言えば、アメリカで言われる"The Great Resignation"(大退職時代)とまではいかないかもしれませんが、"Great Reset"(大リセット時代)くらいは言ってよい気がします。
"働き方 "より、 "働く理由 "に対する意識の変化が起きている
エイクエントの2022年人材インサイトレポートでは、仕事を選ぶ上で「柔軟な働き方」が「キャリアアップ」を抑えて重要な要件となっている、という結果が出ています。
この結果は、私が話してきた多くの求職者が話してくれた、以下のような「仕事を辞める理由」と合っています:
メンタルを守るため
自分にとって何が重要かを見直すため
疲弊した職場環境から解放されるため
次のステップを見つけるために全力を尽くす余裕を持つため
過去に仕事で燃え尽きてしまった経験がある私としても、共感できます。
そして最近、まさにこのテーマでLinkedInの投票を実行しました。
これを書いているうちに、投票が「はい」の方に傾いてきました。みんな辞めることに抵抗が少ないんですね、意外です。私の直感ではノーだったので、辞めることに過度に慎重になってしまっていたのかもしれません。
辞めるのか、辞めないのか?
私の意見では、もしあなたが仕事の上で心を病んでいて、上司との話し合いにももう疲れ果てているのであれば、何か他のことが決まる前に辞めることは正しい決断かもしれません。
長期の休みをとってリセットすることで、リフレッシュして次の仕事の生産性を高めることができるという考えです。
ただ、3ヶ月以上の履歴書の空白は、採用担当者に指摘される可能性があります。ジャンプをする前に十分な検討をおすすめします。
辞める理由が特に明確にはなかったり、「一度でも気持ちが乗ってきたら」なら、休んでいる間に取得できる業界関連の資格やトレーニングを調べてみるのはいかがでしょうか。これらの資格は、あなたがまだその業界に対して情熱を持っていることを示すのに役立ちます。
キャリアブレイクへの意識変化
また、Linkedinでは、プロフィールに「キャリアブレイク(休職期間)」を追加し、より詳細な情報を追加することができるようになりました。大手サイトがこのようなオプションを設けたおかげで、休職期間があることはそれほど大きな問題ではない、という流れになりました。
給与交渉への影響は?
休職中の場合、将来の給与交渉で交渉力を失う可能性があると言われています。しかし、、、
もし、あなたが休職する真の理由と、あなたの付加価値を示した、結果の載った履歴書があれば、心配することはありません。
現実問題、私たちの多くはお給料がないと生活できません。次の給料がどこから来るかわからないのに、辞めようと考える余裕がない人は多いはずです。
キャリアブランクによる給与額への影響が心配な場合は、信頼できる専門のリクルーターを見つけることをお勧めします(エイクエントのリクルーターチームに連絡をください!)給与交渉を代わりにしてもらうこともできるからです。私たちが、あなたの仕事探しのストレスや時間から解放します。
良いリクルーターとは👈
自分の長所や希望に合った仕事を積極的に探してくれる
履歴書を読んでフィードバックをくれる
転職市場に詳しくあなたの給与水準を理解して、提示してくれる
採用担当者と直接連絡が取れ、あなたの適性をアピールでき、応募企業によって応募書類をカスタマイズできる
サイトに掲載されていない求人情報にもアクセスできる
面接の練習をしてくれる
入社後のサポートとアフターケアをしてくれる
辞めないで(生活資金を確保しながら)できる変化
即座に辞めるよりは、仕事を続けながら、必要最低限のことだけを行い、徹底した転職活動や優秀なリクルーターとの連携に力を注ぐ方が、気負わずに解決できるかもしれません。
これは、quiet quitting(静かな退職)に似た状態かもしれませんね。転職活動と並行して、自分自身のネットワークを構築することをお勧めします。
企業側が取り組むべきこと
企業側の立場からすれば、不満を抱いた社員が辞めてくれることは、中長期的には有益なことかもしれません。もちろん、そのような段階には至らないのが望ましいのですが、両者が一緒に仕事をしたいと思った時期があったはずです。
企業側は、チームのケアに積極的に取り組む必要があります。
チームの給与のベンチマークを持ち、現在のチームが新入社員に合わせて昇給するか、または市場価格に見合った給与になるようにする(チームで話し合いましょう)
ハイブリッドな働き方を理解することは、スタッフを確保するために必要不可欠です。この新しい働き方の中で、企業文化が失われないよう努力し、テクノロジーを駆使し、マネージャー層をスキルアップする
何がチームの原動力となり、活力を与えているのかを積極的に理解し、チームを活性化する
新しいメンバーのオンボーディングを、リモートでも行いやすくする。リモートでのオンボーディングプロセスは、これまで以上に重要になっています。新しいメンバーがチームと一度も顔を合わせたことがない場合、取り残されたと感じ、自分の決断に疑問を持ち始めることがよくあります。試用期間中、会話を続けることが重要です。入社後は、たとえバーチャルでもバディシステムを活用することで、会社になじむことができるようサポートする
もしあなたが転職を考えている、あるいは人材の確保に苦労しているマネージャーなら、ぜひエイクエントに一度ご相談ください。
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