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働き方の未来に関する調査 Part2 - メタバース

エイクエントのEmployee Expereince 3.0レポートが公開され、本社のあるアメリカを始めとした新しい働き方に関する主要な洞察が示されています。

Part1 のダウンロードはこちら👇

Part2 はメタバースについてです。

メタバースは間違いなく、消費者や従業員としての私たちの働き方、生活、社会、行動様式を一変させるでしょう。大規模な導入にはまだ数年かかるかもしれませんが、ブランドは今、メタバースにおけるダイナミックな消費者体験(コンシューマー・エクスペリエンス)を構築しています。

メタバースは、ビジネスと消費者の関わり方、仕事の進め方、提供される製品やサービス、そしてそれらの製造や流通の方法を根本的に変えていくことでしょう。世界のメタバース市場は、2030年までに1.6兆ドルから5兆ドルに成長すると推定されており、傍観している企業や人材は新しい機会を逃すことになります。

そこで今回は、レポートの日本語版リリース前に、内容の一部を公開します!⏬

従業員体験がバーチャル化する

Q. どのようなプロセスや従業員体験が、メタバースに移行できる とお考えですか?

この質問の上位を占めた回答は、インタラクティブな学習体験、チームミーティング、新人研修でした。しかし、年齢層によってその傾向は異なります。40歳未満の回答者は、採用活動や職場見学ではメタバースを好みますが、新人研修、1対1のミーティング、休憩時間の雑談などでは実際に会って話をしたいと考えています。56歳以上の回答者は、ソーシャルイベントや企業イベントに、オンラインではなく直接参加することを好んでいます。

従業員は、自分のスキルをメタバースで発揮できるかの確信が持てない

Q. 新たなメタバース的役割に移行する能力を阻害する可能性のある知識ギャップは何ですか?

会社のプロセスがメタバースに移行すると考えているにもかかわらず、調査対象の従業員の40%近くが、「自分の職種がメタバースに変換できるか分からない」と答えています。最も懸念されるのは、これがすべての世代にわたって広がっていることで、40代以下では約3分の1、56歳以上では約2分の1まで上昇しています。

Q. メタバースの新しい役割に移行するために、知識やスキルを向上させる予定がありますか?

自分の仕事が移行されるとは思っていないためか、全体の48%もの社員が、メタバース型のブランドやスキルアップに「関心がない」と回答しています。

このような無関心の原因は何でしょうか。それは、メタバースがあまりにも遠い存在であり、その可能性を十分に発揮するのに何年もかかるからでしょうか。または、組織の上層部に明確なビジョンを持ったリーダーがいないのでしょうか。あるいは、メタバースに移行する役割の種類に対する理解不足でしょうか。私たちは、この3つの組み合わせが原因だと考えています。マーケティング、クリエイティブ、デザインの役割(ゲームデザイナー、3D没入体験デザイナー、コミュニティマネージャーなど)が、実際、メタバースの設計者になることを考えると、人材も組織も、未来に向けて今日から対策を講じる必要があるのです。

まとめ

  1. 躊躇なく話し合いを始める:リーダーは、「様子見」の場にとどまる以上のことを行う必要があります。そのほうが安全に見えるかもしれませんが、実際にはリスクの高い競争上の立場だからです。
    メタバースが完全に実現するのは7~10年先かもしれませんが、勝利のための戦略はすでに形成されています。今こそ、メタバースが顧客および従業員体験と交差する部分を評価し、点と点を結びつけ、組織にとって意味のあるメタバース戦略を決定する時なのです。

  2. 学習を先取りする:メタバースとは何か、そしてその潜在的な力が、私たちの生活や働き方を一変させることを知っている人は、現時点でわずか15%に過ぎません。
    ですから、多くの従業員が、自分の仕事がどのように変化するのか想像できないのは当然のことです。その結果、組織の従業員のスキルアップや再教育に抵抗や遅れが生じ、競争上の優位性、学習・開発イニシアティブ、エンゲージメント、定着率が損なわれる可能性があるのです。

  3. ゆっくりとでも、今から始める:メタバースに従業員を集めることは、特にリモートおよびハイブリッド環境において、組織と分散した従業員との間のギャップを埋めるための実用的な戦略となります。没入型の共有ワーク環境は、創造性やコラボレーションを促進し、企業文化やつながりを強化し、リモートワークでは軽視されがちなインフォーマルな会話を可能にします。

  4. メタバース戦略の開発:調査対象となった従業員の多数(56%)は、メタバース戦略を模索し開発している企業で働きたいと考えていますが、約3分の1の企業は遅れをとっていると感じているようです。
    この競争の激しい人材市場では、今取り組まなければ取り残されることになるでしょう。現在、メタバースは非常に新しく、誰も専門家ではないため、必要な資金はいくらか低くなっています。今こそ、メタバース戦略を考える絶好の機会です。

詳しい調査内容のダウンロードはこちら(英語)👇

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